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不倫からヤングアダルト小説へ…アンドリュー・マッカーシー華麗な転身

映画『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』などで知られるアンドリュー・マッカーシー
映画『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』などで知られるアンドリュー・マッカーシー

 映画『セント・エルモス・ファイアー』『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』などに出演し、近年はテレビシリーズ「ゴシップガール」や「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」などの監督を務めているアンドリュー・マッカーシーが、自身が執筆したヤングアダルト小説「ジャスト・フライ・アウェイ」について、3月27日(現地時間)ニューヨークのAOL開催のイベントで語った。

アンドリュー・マッカーシー出演『レス・ザン・ゼロ』フォトギャラリー

 当初はヤングアダルト小説を書く予定はなかったというアンドリュー。「今から7~8年前、不倫を題材にした小説を書いた。それは、男と不倫相手の間に子供ができてしまい、その秘密を隠そうとする中で、結婚や秘密を通して、人間が密接になっていくという内容だ」。しかし、作品を仕上げるには葛藤があったという。「その作品の中で僕が気に入っていた登場人物が、男の15歳の娘だった。この娘の観点で執筆し始めてから、全て変わってしまい、ヤングアダルト小説になっていったんだ。小説では、その娘が(腹違いの)弟がいることを知ることになる。そして、誰もが秘密を持っているという(今作の)設定になっていった」。

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 1980年代を代表する青春映画に出演したアンドリューは、いつ頃から俳優になろうと思ったのか。「15歳の時に舞台『オリバー・ツイスト』でアートフル・ドジャー役を演じて演技に目覚めたが、実際にプロとして活動し始めたのは19歳だった。でも、その(15歳の)瞬間から人生が変わったと思う。それまで感じたことがなかったくらい、自分の存在を感じた」。

 現在は、俳優業以外に他のジャンル(トラベルライター、ヤングアダルト小説家、テレビ監督)で活躍するアンドリューは、昨年久々にドラマ「ウォーレン・ファミリーの秘密」に出演して「再び俳優業が好きになったし、その職業も自分の一部だとも感じた」という。しかし「俳優業をしていないときは、それほど寂しいとは思わない。僕はむしろ、自分のスキルをそれぞれ職業に当てはめていくことが好きで、テレビ監督も同様だ。俳優は主観的だし、センターにいる感覚で、僕自身はそんな注目されることを望んでもいない。だから、(俳優業から)一歩離れてみたかったのかもしれない」と苦悩を明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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