女優もやって当然の空気?飯豊まりえ“セブンティーンモデル”肩書にプレッシャーあった
女優業と共に、雑誌Seventeen(セブンティーン)の専属モデルとして活躍する飯豊まりえ。同誌出身の先輩には榮倉奈々、桐谷美玲、波瑠といったそうそうたる女優が顔をそろえる。そんな中では「女優業もやって当然」のような空気があり、プレッシャーに感じたこともあったというが、その一方で、同誌のモデル仲間で女優として飛ぶ鳥を落とす勢いの親友・広瀬すずの存在は「心強い」と語る。
公開中の主演映画『暗黒女子』では、セレブ女子校の全生徒があこがれるお嬢様・いつみを演じている飯豊。撮影現場はまさに女子校そのものだった。「面白い人たちが集まっていて、独特なムードでした。みんな切り替えがすごく早いんです。『カット』って言われた瞬間、『ああ、体力使っちゃった。お菓子食べよう』って和気あいあい。私は余裕がなくて、わいわいとはいきませんでしたが、ご飯は一緒に輪になって食べてました」。
女の子だらけという点は、モデルの現場と共通している。飯豊は普段から女の子集団からはちょっと引いた位置でみんなを観察しているタイプなのだそう。「モデルのお仕事はまさしく女子の園です。雑誌のグループはそんなことないのですが、個々で仕事するとき、特にファッションショーなどは他の雑誌のモデルさんなどもいるので、ちょっと緊張感があります。みんなどんなことを考えているのかな……と妄想しちゃったりしますね(笑)」。
セブンティーンと言えば、いまや若手女優の登竜門とも言うべき存在。あの宮沢りえも表紙を飾ったことがある。「目標はやっぱり、桐谷美玲さん。いろんなお仕事をされていて、みんなのあこがれの存在です」と瞳を輝かせる飯豊だが、セブンティーンモデルをやるからにはモデルだけでなく女優業もやって当然……そんなムードがプレッシャーだったこともある。それでも、「いまはみんなが頑張ってるから、私も頑張れる。ドラマや映画の撮影現場でセブンティーンを意識することはありませんが、セブンティーンに戻ったときに個々で得た何かを持ち寄れたらいいなと思います」と語る。
現在、セブンティーン専属モデルは飯豊のほか、広瀬すず、中条あやみ、永野芽郁ら将来を期待される若手女優が名を連ねる。広瀬とは親友と言える間柄。「すずとはよく息抜きに一緒にご飯に出かけて『今度、こういうのに出るんだ』とか、『こういうところが難しい』とか、二人で悩みを打ち明けて、相談し合っています。彼女には尊敬するところがありすぎて、ライバルとは言えないくらい。一緒の雑誌に出ていることがすごく心強いです。ともに盛り立てていきたいと思っています」。
飯豊がいまだかつてない表情を披露した『暗黒女子』。女子の園で培った暗黒パワーが結実した邪悪な演技に注目だ。(取材・文:高山亜紀)
映画『暗黒女子』は全国公開中