松坂桃李&松山ケンイチ、吉高由里子主演の衝撃作へ
女優の吉高由里子が殺人者役に挑戦する映画『ユリゴコロ』(9月23日公開)に、松坂桃李、松山ケンイチが出演することが決定した。松坂は、とある殺人者の告白文がつづられたノートを発見する亮介、松山は吉高演じる殺人者・美沙子と運命的な出会いを果たす洋介といずれもキーパーソンを演じる。
本作は、沼田まほかるの小説に基づき、「ユリゴコロ」と書かれた一冊のノートの謎に迫るミステリー。その内容は創作か事実か? 誰が一体何のために書いたのか……? ノートに登場する人物で、生まれながら人間の死に本能的な衝動を感じ、そこから逃れるすべを持たなかった女性・美沙子を中心に、過去と現在を交錯させながら物語は進んでいく。
洋介役の松山は、「暖かく、柔和で、暗くなりがちな役柄を演じるのは久しぶりだったので、自分の中のステレオタイプも参考にしながら演じました」と役柄を説明。監督の熊澤尚人とは『親指さがし』(2006)で、吉高とは『GANTZ: PERFECT ANSWER』(2011)などで共演しており、「熊澤監督とは2回目で10年近く間が空いてますが、プライベートでもお付き合いがあったので、良い関係で最後まで出来ました。由里子ちゃんとの共演も願っていた事だったので、とても嬉しく思っています」と気心の知れた2人との再タッグを喜んでいる。
一方、余命わずかな父親の書斎で殺人者の記憶がつづられたショッキングなノートを見つけ、その秘密に惹きつけられていく亮介にふんする松坂は、「非常に不思議な本でした。ミステリーでもあるけれど人間ドラマとしても深いところをえぐってくる」と原作の印象を明かす。松坂は同じく沼田原作の『彼女がその名を知らない鳥たち』(10月公開)への出演も決定しており、「偶然にも近いタイミングで同じ原作者の沼田さんの作品に携わることになり、そこにも深い“縁”を感じました」と沼田小説との巡り合わせに触れながら、「過去の出来事を想像しながら、現在の物語を大切に演じていきたいと思います」と意気込みを語る。
そのほか、ある日突然亮介の前から姿を消してしまう婚約者・千絵に清野菜名、千絵の元同僚で彼女からある伝言を預かり亮介の前に姿を現す謎多き女性・細谷に木村多江、美紗子が特別な感情を抱く友人・みつ子に佐津川愛美が決定。若かりし日々の美沙子に、『3月のライオン』前後編の川本ひなた役で注目を浴びる清原果耶が抜てきされた。(編集部・石井百合子)