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汚い恋愛かもしれないけど…上戸彩、不倫への複雑な胸中明かす

上戸彩
上戸彩

 女優の上戸彩が11日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『昼顔』完成披露舞台あいさつに来場、道ならぬ恋に落ちる男女を描き出した同作について、「第三者が人の恋愛に文句を言えないな、軽々しくは発言できないなということを紗和を演じてみて気付かされました」と正直な思いを吐露した。この日は、斎藤工伊藤歩平山浩行西谷弘監督も出席した。

【画像】上戸彩は透け感のある美しいシースルードレスで登壇

 本作は、それぞれ妻・夫がいる身でありながらも激しく惹(ひ)かれ合ってしまった男女が、禁断の愛に身を投じるさまを描き出し、人気を博した2014年放映のテレビドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち」の劇場版。「3年前に放送された連ドラは、『不倫、されど純愛』という言葉のもとに始めましたが、(この3年で)みるみるうちに不倫への風当たりが強くなっていきました」という西谷監督の言葉に、上戸はうなずいてみせると「昼顔」ブームを振り返り、「(ドラマ放送から)3年たっても熱が冷めないご時世に複雑です」とその胸中を明かした。

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 「連ドラですべてを出し切りましたし、続編の話も何回かいただいてうれしかったんですけど、なかなかそういうモードになれなかった」という上戸。しかし映画版の台本は、徹底的なディスカッションによって何度も書き換えられたといい、その練り上げられた台本を読んだ時の思いを「ものすごく胸が苦しくなりましたし、読み終えて、台本を閉じた時に、涙が出てきました。わたしの中でもふに落ちました」と上戸は振り返る。

 さらに斎藤演じる北野の妻・乃里子にふんした伊藤は「まだこの先があるんだという恐怖もありましたし、彼女がどうなっていくのかすごく気になりました」とコメント。「ドラマでは出したくない、一番醜いところを出し切ったので、あのつらかった経験をもう一度やるのかと気持ちがザワザワしました」と付け加えた。

 そんな作品を振り返り、斎藤が「この映画は本当にキャンペーンが難しくて。僕らが並んで笑顔でいるのは、作品の邪魔になるかもしれない。人の人生を疑似体験するというよりは、どこか自分自身を見つける行為になったし、いまだかつてここまで誘われる作品はなかった」と語れば、上戸も「いろんな愛の形、愛の深さがあると思います。やはり第三者が人の恋愛に文句を言えないな、軽々しくは発言できないなということを紗和を演じてみて気付かされました。見えるものだけ見たら、汚い恋愛、禁じられた恋愛に見えるかもしれません。確かに禁じられた恋愛なんですが、そこには二人なりのドラマがある」とコメント。「いろんな形で皆さんの胸に響いてくれるといいなと思います」と会場に呼び掛けていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『昼顔』は6月10日より全国公開

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