やっぱりトム・クルーズは完璧!『ザ・マミー』女優が明かすプロ意識
トム・クルーズの待望の新作『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(7月28日 日本公開)について、注目の女優ソフィア・ブテラとアレックス・カーツマン監督が、6月7日(現地時間)ニューヨークで行われたAOL開催のイベントで語った。
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本作は、1932年製作の『ミイラ再生』を新たによみがえらせたアクションアドベンチャー。古代エジプトの王女アマネット(ソフィア)は王に裏切られ、生きたまま石棺に封印される。だが、現代の中東で軍事関係者ニック(トム)と考古学者ジェニー(アナベル・ウォーリス)によって石棺が発見。二人はその価値ある石棺をイギリスに運ぼうとするが、トラブルが発生し、封印されていたミイラ化したアマネットの怨念が解き放たれる。テレビシリーズ「スリーピー・ホロウ」のカーツマン監督がメガホンをとった。
ホラー映画であると同時に、コメディー要素も散りばめられている本作についてカーツマン監督は「僕ら製作陣は、笑いを取るためのジョークや気の利いたセリフからくるユーモアはやりたくなかった。本当に面白いのは人間の行動で、人間がクレイジーな状況に置かれるのをおかしく見せたかったんだ」と話す。キャラクターが主体だった過去の「ミイラ映画」とは異なるリアクションを観客に求めているそうで、劇中にはアマネットがニックを脅かしているにもかかわらず、くすぐるというシーンがあったりする。
一方、本作への大抜擢でさらなる飛躍が期待される注目の女優ソフィアは、アマネット役のメイクについて「アマネットが現代に来てから変化する4段階の姿を、24回もスクリーンテストして選んだの。一番時間がかかったメイクは、体に文字が刻まれるもので6時間もかかったわ。マッサージ用のテーブルでメイクしてもらったのだけど、6人のメイクアップアーティストに小さなブラシでずっと突つかれていて……全く魅惑的なものではなかったわね(笑)」と冗談交じりに明かす。だが、それだけ時間をかけて身体中にメイクを施すと、じっくりと役に入り込むことができたそうだ。
また、トムとのアクションシーンについては「目の前で見ることができた彼のアクションは、その全てが素晴らしかったわ。わたしがスタントをやる3日前にトムのスタントを見たのだけど、わたしは彼についていけるか不安だったの。でもトムはわたしの側に来て、ワイヤーのフックがちゃんと付いているか確認してくれたり、ワイヤーの働きを説明してくれたりして。時間の少ない中でベストな演技を見せるのに、その過程は必要不可欠だったわ」とトムのプロ意識の高さに驚かされたことを明かした。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)