とてつもない緊迫感…福山雅治『三度目の殺人』予告編が公開
第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、国内興行成績32億円の大ヒットを記録した『そして父になる』の福山雅治と是枝裕和監督が再びタッグを組んだ映画『三度目の殺人』の予告編が公開された。是枝監督がオリジナル脚本を手掛ける“法廷心理サスペンス”である本作の予告編には、福山のほか、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴といった豪華なキャストが登場し、緊迫のやり取りが繰り広げられている。
同作は、裁判に勝つためなら真実は二の次と割り切る弁護士・重盛(福山)が主人公のサスペンス映画。クビになった工場の社長を手にかけ、死体に火をつけた容疑で起訴され犯行も自供している三隅(役所)を弁護することになった重盛が、三隅と顔を会わせるうちに犯行の動機に疑念を抱くようになり、真実を知ろうとするさまが描かれる。
この度公開された予告編では、『そして父になる』から4年、是枝監督と2度目のタッグとなる福山が、是枝組初参加となる名優・役所と対峙。「どうして殺したんですか?」と聞く重盛に、不気味な雰囲気をまとった三隅が「生まれてこない方がよかった人間てのは世の中にいるんです」と言い放つなど、初共演の2人がとてつもない緊張感を生み出している。
そして被害者の妻役を務める斉藤の涙や、被害者の娘を演じる広瀬の決意の表情と意味深なセリフに続いて、2人はヒートアップ。「命は選別されてるんですよ……理不尽に!」と三隅が静かな怒りの炎を燃やせば、「今度こそ本当のことを教えてくれよ!」と重盛が叫んでいる。
弁護士や検事への取材はもちろん、弁護士協力のもと、今作の設定通りに弁護側、検事側、裁判官、犯人、証人に分かれて模擬裁判を実施し、そこで見えた反応や言動などを脚本に反映させたという是枝監督。『ワンダフルライフ』『誰も知らない』『海街diary』など、これまで数々の名作を世に送りだしてきた監督の新境地とも言える作品への期待度は高まるばかりだ。(編集部・海江田宗)
映画『三度目の殺人』は9月9日より全国公開