神木隆之介、杉咲花から称賛「さすが神様!」
米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後、初めて手掛けたアニメーション映画『メアリと魔女の花』のトークイベントが5日、都内で行われ、吹き替えを担当したヒロイン・メアリ役の杉咲花、少年ピーター役の神木隆之介が出席。それぞれの吹き替えの声の印象を問われ、神木が「さすが花様でした!」と杉咲を絶賛すると、杉咲も「いえいえ、さすが神様でした!」と応え、「神木さんが声の出演をしている作品をたくさん観ていたのでご一緒できるのが光栄でした」と嬉しそうな表情を見せた。
SEKAI NO OWARIの主題歌も聴ける!映画『メアリと魔女の花』第3弾予告編
メアリー・スチュアートの児童文学を基に、魔女の国から盗み出された禁断の花を見つけた少女メアリの冒険を描く本作。壇上には杉咲、神木のほか、同じく吹き替えを担当した佐藤二朗、米林監督が出席。神木は「僕は後半になってから収録だったんですが、花様の声がすべて入っている中での収録。いいお声をされているなって思いながらやっていました。声がすごくカラフルでした」と杉咲の声の印象を紹介。「その声を聞いて僕もピーターになることができました」と述べると、杉咲も「わたしもメアリの天真爛漫さを引き出してもらえている気がしました。さすがでした」と笑顔を見せた。
トーク中盤からは主題歌「RAIN」を提供した SEKAI NO OWARI が登場。メンバーのSaoriは本作のオファーをもらった当初を振り返り、「去年の年末くらいに打ち合わせをして、そこから曲を作り始めて約半年くらいはかけたと思います。話を頂いてスタジオに行ったら、プロデューサーと監督さんに『僕たちは本気です』って熱意をぶつけられた。『僕たちについてこれますか』って言われている気がして。これは挑戦状だなって思いました」とコメント。
Fukaseは「こんな素晴らしい作品に携われて幸せ。一番最初に出来上がっている絵を見せていただいてストーリーを教えてもらって、それを見た時からイメージは出来上がっていました。メアリがどんな女の子かがとても重要で、それを監督から聞かなければこの曲は作れなかった」としみじみ。
そんなFukaseに杉咲から「どんな時に歌詞が浮かぶんですか?」と質問が飛んだが、Fukaseは「怒っているときが多いです」と回答。「怒っていることが詞になっていく。幸せな時はあんまり何も浮かばない。怒っているからこそ優しい言葉も生まれたりする」と詞作の秘訣を紹介し、登壇者を感心させた。神木もライブに行くほど SEKAI NO OWARI の大ファンだそうで、「なんであんなに美しい声なんですか。Fukaseさんの声が毎回毎回素敵です」とにっこり。完成した主題歌についても「雨の日に歩きながら聴きたい曲。映画を観た後に心を離さない、そんな曲になったと思いました」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『メアリと魔女の花』は7月8日より全国公開