マーベル新作『ブラックパンサー』が目指したのは『ゴッドファーザー』&『007』!
マーベル映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ですでにその姿を披露しているブラックパンサーを主人公に描く新作『ブラックパンサー(原題) / Black Panther』は、『ゴッドファーザー』&『007』のスーパーヒーロー版を目指したという。製作総指揮のネイト・ムーアらがEW.comに語った。
キャプテン・アメリカの盾にも使われている希少な金属ヴィブラニウムの産出国であるワカンダ王国で、先代の国王だった父親が暗殺されたことにより、若くして王位を受け継いだ主人公のティチャラ(チャドウィック・ボーズマン)は、統治者が代々引き継いできた「ブラックパンサー」という神聖な名のもとに、国民をあらゆる脅威から守る使命を担っていた。
そんなワカンダ王国内でティチャラが王位にふさわしくないと思う者が現れるなど、抗争も描かれることから、ムーアは「この映画は、ジェームズ・ボンド映画(『007』シリーズ)と『ゴッドファーザー』を足して2で割ったようなものになったと思う。国際的なスパイの世界を軸に、大規模で劇的な家族ドラマなんだ。だから、その2つの作品のいいところを出せていたらいいなと思うよ」と本作をアピール。
メガホンを取ったライアン・クーグラー監督も「ティチャラが他のヒーローと違っているのは、何よりも彼自身がヒーローだと思っていないことだ。彼は自らを政治家だと思っている。朝起きて彼が最初に考えるのはこういったことだ。“一体、どうしたら国王としての義務を果たせるのか?”って」と説明し、「彼は、王国内における部族たちの調和を保たなくてはいけないんだ。それはつまり、人々の期待に応えたり、嫌われるようなこともしなくてはいけないということだ」と複雑さを指摘する。
また、『それでも夜は明ける』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴふんする、ティチャラの元恋人で親衛隊ドーラ・ミラージュのメンバーでもあるナキアは、原作コミックスとは大きく異なる設定になっているそう。演じたニョンゴは「ナキアは軍用犬ね。彼女は基本的にはワカンダ王国の秘密スパイで、世界に出て行っては、何が起こっているかを報告するのが役目なの」と語っており、彼女の役どころは『007』シリーズを彷彿させる。
EW.comでは、本作の主要キャラクターが集結した写真も公開。『クリード チャンプを継ぐ男』のマイケル・B・ジョーダンや、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のフォレスト・ウィテカーなど錚々たる顔ぶれがそろっている。全米公開は2018年2月16日を予定している。(編集部・石神恵美子)