『デスノート』海外版は原作とは“別の何か”!?主演俳優が語る
日本のコミック「DEATH NOTE」をハリウッドで実写化したNetflixオリジナル映画『Death Note/デスノート』が25日から配信を開始する。日本でも映画やドラマが製作された人気コンテンツの海外版で主役を務めた俳優のナット・ウルフが昨年、メディアに公開された撮影現場でインタビューに応じ、「ある時点で僕らは(原作とは)別の何かを作っているように感じた」と話す本作について語った。
【動画】これがハリウッド版ライト!『Death Note/デスノート』予告編
『ハッピーエンドが書けるまで』『きっと、星のせいじゃない。』など数多くの作品で重要な役どころを担ってきたナットは、ハリウッドで注目を浴びる若手俳優の一人。今作でナットは、書き込んだ名前の人間に死をもたらすことができるデスノートを手にし、悪人を葬り去る闇の存在となっていく主人公ライト・ターナーを演じている。
普段は黒に近い髪色のナットだが、撮影の合間でインタビューに応じた彼の髪は、少し黒髪を残して金色に染められていた。ナットはその理由について「映画の舞台がシアトルだからだよ。(ライトくらいの)若者がよくしている髪型なんだ」と語り、ノートに名前を書かれた人が死ぬという設定の作品が、よりリアルに、より身近に感じるためのヘアスタイルだと説明した。
『サプライズ』や『V/H/S』シリーズなどで知られるホラー界の新鋭アダム・ウィンガードがメガホンを取った作品のライトは、世の中に不満を抱いて生きている高校生。ナットはライトについて「シニカル(冷笑的)な人間」と表現する。脚本を読んで「奇妙なことだけど、世界についてシニカルな人は純真な人間でもあると感じた」というナット。劇中のライトは「シニカルな人として始まるけど、純真で優しいところがたくさんある」そうだが、「それは大きなパワーで壊されてしまうんだ」と続けた。
海外でも高い人気を誇る「DEATH NOTE」だが、ナットは今回の役が決まるまでアニメは見たことがなく、コミックも読んだことがなかった。「でも僕の友達の多くが大ファンだったんだ」と話すナットは、「オファーを受けてからチェックして魅了されたよ」と笑顔を見せた。
そんなナットは「アニメ版、コミック版の『DEATH NOTE』が大好きだ」と前置きをしつつ、「でも、ある時点で僕らは(原作とは)別の何かを作っているように感じたんだ」と明かすと、「だけど(原作と)同じように素晴らしいと思うよ」とニヤリと笑って自信をのぞかせた。最初の打ち合わせでウィンガード監督から「人間を殺すノートブックを持った高校生の、最高にクールな映画を作ろう」と言われたことを強烈に覚えているというナットがふんした“ハリウッド版ライト”に注目したい。(編集部・海江田宗)
Netflixオリジナル映画『Death Note/デスノート』は8月25日より全世界同時オンラインストリーミング開始