『ダンケルク』1位発進!福山雅治『三度目の殺人』が2位
映画週末興行成績
『インターステラー』などの鬼才クリストファー・ノーラン監督の最新作『ダンケルク』が11日に興行通信社が発表した土日2日間(9~10日)の全国映画動員ランキングで初登場ナンバーワンを飾った。
全国464スクリーンで公開された同作の動員は22万149人、興行収入は3億2,398万1,600円を記録。高価で巨大ながら高精度の映像を実現するIMAXカメラとフィルムを使用した迫力の映像が魅力のひとつということが浸透しているようで、IMAX版での鑑賞率が高いのが特色。近年のワーナーのヒット作である『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(興収の13.5%)、『キングコング:髑髏島の巨神』(興収の13.4%)を上回り、興収の22.7%(動員3万8,769人、興収7,365万1,000円)をIMAX版が占めている。
『そして父になる』の是枝裕和監督と福山雅治が再タッグを組んだ『三度目の殺人』は、土日2日間で動員17万9,300人、興収2億3,300万円をあげ2位でスタート。40代~60代の映画ファンを動員していることから、平日やレディースデイでの高稼働も見込まれ、腰の強い興行が期待される。そして10位には劇団イキウメの人気舞台を長澤まさみ、松田龍平、長谷川博己ら豪華キャストで映画化した黒沢清監督作『散歩する侵略者』が初登場。動員3万1,000人、興収4,200万円となった。
既公開作品は公開3週目の『関ヶ原』が累計動員126万6,688人、累計興収15億5,005万1,000円で興収15億円を突破。公開8週目の『怪盗グルーのミニオン大脱走』が累計興収68億円。公開3週目の『ワンダーウーマン』が74万7,421人、10億4,044万7,500円となり、累計興収10億円を突破した。
また、公開7週目となる『君の膵臓をたべたい』は累計動員241万4,957人、累計興収30億5,280万6,400円となり、興収30億円超え。公開3週目となる『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』が累計動員86万3,000人、累計興収11億2,700円となり、興収10億円に達した。公開4週目の『スパイダーマン:ホームカミング』が累計動員177万9,863人、累計興収26億3,337万5,500円となった。
今週末は『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』『エイリアン:コヴェナント』『ハイキュー!! 才能とセンス』『オン・ザ・ミルキー・ロード』『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』『サーミの血』『望郷』『笑う故郷』などが公開予定。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)(取材・文:壬生智裕)
【2017年9月9~10日の全国映画動員ランキングトップ10】※()内は先週の順位
1(初)『ダンケルク』:1週目
2(初)『三度目の殺人』:1週目
3(1)『関ヶ原』:3週目
4(2)『怪盗グルーのミニオン大脱走』:8週目
5(3)『ワンダーウーマン』:3週目
6(6)『HiGH&LOW THE MOVIE 2 / END OF SKY』:4週目
7(5)『君の膵臓をたべたい』:7週目
8(4)『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』:4週目
9(7)『スパイダーマン:ホームカミング』:5週目
10(初)『散歩する侵略者』:1週目