山田涼介は相談される兄貴肌!でも相談することは…ほぼナシ
映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で養護施設育ちの若者3人組を演じた山田涼介、村上虹郎、寛一郎。劇中では「過去から届く悩み相談の手紙」と向き合う彼らだが、リアルの生活ではどうなのか? 主演を務めている山田は「相談されることはありますけど、相談することはほぼないです」と兄貴肌を見せた。
人気作家・東野圭吾の小説を廣木隆一監督が映画化した本作は、悪事を働いた少年3人組がたまたま逃げ込んだ先の廃屋「ナミヤ雑貨店」で、1980年に書かれたはずの“時空を超えて届いた”手紙を見つけたことで起きるドラマ作品。だが『ナミヤ雑貨店』に登場する少年たちを演じた山田や寛一郎は、自分から悩み相談するタイプではないと言う。
寛一郎が「あんまり素直に受け入れられない人間なので、僕はまだできてないですね。そこまで大人になれていなくて」と照れくさそうに言うと、山田も「僕も人の話聞くけど、それにこう影響されるみたいなことはないかもしれないです」と告白。
また山田は「自分は自分だから。ほかの方がなんて言おうが、決断するのも自分だし、最終的な判断を下すのも自分なので。自分のやりたいことをやっていればいいんじゃないのかなと思うんです。立場的にも影響されちゃいけない人間だと思うので、そこはポリシーとして持っていますね」とも語る。
その一方で村上は人の話を聞きたいとは思いつつも、自分の共感したところしか覚えてないタイプなんだとか。その中でも彼が覚えているアドバイスは、映画『2つ目の窓』でデビューした時のこと。留学先の高校を辞め日本で俳優として活動を始めた村上は、日本の高校にあらためて通うか迷っていたのだそう。「その時少し沖縄に住んでいて、弟が保育園児の時に預かってもらっていた場所が、馬がいる牧場で。そこで僕も『俳優になったらいつか役に立つだろう』と馬に乗っていたんです。その当時、牧場長に『お前は何がしたいんだ?』と言われて」。
「とりあえず」という言葉が嫌いだったという村上少年は、当時は「ちゃんと決めるまでは何もしたくないと、ある種放棄していた」そう。だが牧場長は「いやいや、何事もとりあえずやるんだよ」と彼を諭したという。「とりあえず何かやらないと意味ないから、と言われて。もう一つ、学校とか親とか世間のしがらみとかいろんなものに対して、『もういらねぇ』と逃げたくなっていたのですが、『お前逃げるのはいいけど、逃げ続けてみろよ』と言われたんです。『逃げるのは簡単だけど逃げ続けるのは難しい。誰かしらが追ってくるから。それの一番すごい人はガンジーだ』って。彼は逃げ続けて勝った人、要は戦わないと逃げ続けて、戦おうとする人々の戦意を失わせるという勝利を得たと言われました(笑)。その日、すごいと思って」。そして村上は俳優一本に絞った。
またこの話を展開した村上は、「2人がエピソードを出さないので、絞り出しました」とニヤリ。それに対して山田が「エピソードがないんだよ」と笑い返してみせ、寛一郎はそれにうなずくなど、3人の仲の良さはバッチリのようだった。(編集部・井本早紀)
映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は9月23日より全国公開