岡村隆史「SMAPのコンサート」1番印象に残ってる！「オファーシリーズ」20年を振り返る
ナインティナインの岡村隆史が11日、「めちゃ×2イケてるッ！」の人気企画「岡村オファーシリーズ」第15弾放送前にインタビューに応じて過去のオファーを振り返り、「やっぱり1番印象に残っているのはSMAPのコンサートですかね」と語りながら思わぬ舞台裏を明かした。
「岡村オファーシリーズ」は、各界からオファーを受けた岡村が様々なジャンルのプロフェッショナルを目指し、ひたむきに努力する姿をドキュメンタリータッチで描いた人気企画。1997年に放送された第1弾「めちゃ×２イケてるッ！ ガチコン言わしたるッスペシャル！」で岡村がジャニーズJr.に入り、SMAPのコンサートに飛び入り参加するという企画は、大きな話題となった。
しかし岡村は当時「SMAPの後ろで、ジャニーズJr.に混じって踊ることの何がおもしろいんだろう」と思っていたという。さらに「ステージで踊っているからモニタリングルームの様子がわからない。戻ってきて相方（矢部浩之）に『おもしろかったんか？』って聞いたんです。そうしたら『今までで1番おもしろかった』って言うんですよ」と回顧する。
それでも手応えがなかった岡村は「総合演出（の人）に『二度とやりませんよ』ってカメラがまわっているところで宣言して、その後の打ち上げも行かなかったんです」と裏話を披露すると「でもね、オンエア見たらおもしろかったんですよ。あの1回目があったから20年続けてこれたんですよね」としみじみ語る。そして、それから4年後に放送された第8弾「めちゃ×２イケてるッ！修学旅行で超×4+1いい感じスペシャル！」の打ち上げの席で「総合演出からあのときのこと覚えているか」と言われたという岡村は、「二度とやらない」と啖呵を切ったことを詫びたそうだ。
その後もハードなオファーが続いたこの企画。岡村は、「具志堅（用高）さんとのボクシング対決では『倒れても倒れても起きあがる岡村が見たい』って総合演出に言われたのですが、『それって漫画やから』って思いましたよ。だって本当にボディーとか入れられると息できないんです。ムツゴロウさん（畑正憲）との競馬対決も、最後、馬が小屋に帰ろうとして本当に落ちる寸前。（併走する騎手に）馬を導いてもらわなければ大変なことになっていた」と限界を超えるチャレンジだったと説明した。
今でこそ懐かしそうに当時を振り返っていた岡村だが「若いころだったら乗り切れたのでしょうが、そういうのがたまりにたまって40歳のとき、ちょっとお休みしちゃったんでしょうね」と自虐的発言で笑わせることも忘れていなかった。
8月初旬にオファーを受けた岡村は、2か月に渡って三浦が駆使する超絶なダンスを習得するために汗水流して練習したそう。「本当に振り付けがめちゃくちゃ難しくて、いつもより早めに準備に入らせてもらったんです。自主練習もかなりしましたし、一日中、彼の歌を聴いて身体にしみこませたんです」と話した。
こうしたハードなオファーが多い企画にチャレンジするモチベーションを聞くと「（番組の放送開始時は）20代半ばぐらいの若手だけで周囲は『土曜日夜8時が務まるのか』と懐疑的だった。だから番組に育ててもらったという思いがメンバー全員にあるので『やるんだ』と言われたら『やります』という答えしかなかった」と心情を吐露した岡村。
それでも「いまっておもしろい人がモテる時代といわれていますが、それは一部で、何かプラスがないとダメ。例えばおいしいお店を知っているとか。そういうのがないと佐々木希クラスにはモテないんです」と嘆くと「そのなかでもダンスというのは1番モテるのかなと思うんです。放送が終わったあとが楽しみ」と茶目っ気たっぷりに語っていた。（取材・文：磯部正和）
「めちゃ×２イケてるッ！ 岡村オファーSP（仮）」はフジテレビ系にて10月14日午後6時30分～8時54分に放送