『テッド』監督、少年へのセクハラ疑惑のケヴィン・スペイシーもジョークにしていたと話題
映画『テッド』で監督・脚本・テディベアの声などを務めたセス・マクファーレンが、少年へのセクハラ疑惑のケヴィン・スペイシーを10年以上前にジョークにしていたと話題を呼んでいる。セスは、約30年にわたるセクハラ疑惑で今月告発された大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインについても、2013年のアカデミー賞ノミネーション発表の時点で「(※助演女優賞の候補者5名の名前を読み上げた後)おめでとうございます。あなた方5名はもうハーヴェイ・ワインスタインに惹かれているふりをしなくてもいいですね」と真顔でジョークを飛ばして会場をどよめかせていた。
ケヴィンについては先日、ドラマ「スター・トレック:ディスカバリー」や映画『RENT/レント』の俳優アンソニー・ラップ(46)がまだ14歳だった頃、当時26歳だったケヴィンのアパートに招かれ、酔ったケヴィンにベッドの上で口説かれ、押し倒されたと Buzzfeed News のインタビュー記事で告発。その後は何も起こらず解放されたが、この少年時代の経験がトラウマになっているという。ケヴィンはすぐさまTwitterで「正直に申し上げると、わたしは当時のことを覚えていません。30年以上も前のことでした。しかし、もしもわたしが彼に対してそのような行動を取っていたならば、非常に不適切な酔っぱらいの行動をしていたならば、わたしは彼に心から謝罪をしたいと思っています。そして彼が語ったように長年不快な思いを抱かせてしまったことに申し訳なく思います」と謝罪したが、続けてゲイであることも同じ分量を使ってカミングアウトしたことで、話をすり替えようとしているとして批判が殺到している。
そして今回、セスがクリエイターと声優を務め、過激な内容で知られるアニメーションシリーズ「ファミリー・ガイ」の2005年放送分には、赤ん坊のステューウィーがショッピングモールを素っ裸で走りながら「助けて! ケヴィン・スペイシーの地下室から逃げてきた! 助けて!」と叫ぶシーンがあったとCNNや The Independent などが報じている。ケヴィンに対する疑惑もハリウッドの“公然の秘密”だったのだろうか? セスからのコメントは得られなかったという。(朝倉健人)