堺雅人、実は長ゼリフが苦手…パニックで全員甘噛みに
俳優の堺雅人が7日、都内で行われた映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』ワールドプレミアに出席。堺と言えば、ドラマ「リーガルハイ」での難しいセリフを早口でまくしたてる弁護士役が記憶に新しく、長ゼリフはお手のものと思う人も多いが、実はかなり苦手であることが発覚した。この日は、高畑充希、堤真一、安藤サクラ、田中泯、中村玉緒、要潤、神戸浩、鶴田真由、吉行和子、三浦友和、山崎貴監督も来場した。
堺の長ゼリフに対する苦手意識は、江ノ電の駅を貸し切って行われた撮影中に判明。電車のダイヤの関係で2回しか撮影チャンスがないシーンにおいて、当初は18分の尺だったものが19分になり、それに伴って堺のセリフ量が増えたという。堺は「セリフを間違えられないのに、直前で18分が19分になってアワアワしているうちに(撮影が始まって)何が何だか……」と苦笑いすると、要は「その緊張感がバンバン僕らに伝わってきて、絶対間違えられないと思ったら、みんな甘噛み」と可笑しそうに回顧した。
そんな中、山崎監督は「堺さんは、長いセリフがすごい得意と思って、雑な感じに『18分を19分にするだけなんで』」とリクエストしたことを打ち明け、その場で本人から「そんな(得意な)わけないじゃないですか。すごい練習しているんですよ!」と言われ、驚いたことを告白。すると堺は「お恥ずかしい。(台本に)『早口』と書いてあって、ものすごいプレッシャーで、パニックになって……」と照れ笑いを浮かべていた。
『ALWAYS 三丁目の夕日』チームが結集し、西岸良平のベストセラーコミック「鎌倉ものがたり」を実写映画化した本作は、人間だけでなく、幽霊、妖怪、仏様、死神なども暮らす古都・鎌倉に住むミステリー作家・一色正和(堺)が、亡くなった年若い嫁・亜紀子(高畑)を連れ戻すために黄泉の国へ旅立つ姿をファンタジック描いた夫婦の愛の物語。「ついこの間、映像がまったく出来上がっていない状態で声を吹き込んでいた」と話す堺は「完成して良かったなぁ」としみじみ。高畑はVFX(視覚効果)のためのグリーンバック撮影では「混乱し過ぎて、監督にあたっていた」と明かしつつ、「すげー! って思いました。日本人ってこんなことができちゃうんだ」とその出来に大興奮していた。(取材:錦怜那)
映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』は12月9日より全国公開