鈴木亮平、西郷隆盛役にプレッシャー
俳優の鈴木亮平が6日、都内で行われた次期大河ドラマ「西郷(せご)どん」第1回完成試写会に登壇し、西郷隆盛役にプレッシャーを感じていたことを吐露した。
明治維新から150年という節目の年となる2018年に放送される本ドラマは、巧みな戦術と実行力で徳川幕府を倒し、近代国家をつくり上げた西郷隆盛の物語。林真理子原作、中園ミホ脚本という女性の視点から西郷の激動の生涯を描き出す。
これまでにも名優たちが演じてきた西郷。「歴代の人たちがやってきた西郷隆盛を一通り見させていただいた」と明かす鈴木は、中でも西田敏行が「翔ぶが如く」 (1990年)で演じた西郷が印象深いようで、「日本中の人がイメージしている西郷さんをやられていた。鹿児島弁も完璧です」と感想を述べると、「プレッシャーを感じたというのは、正直なところありました」と明かす。しかし、今はプレッシャーを「いい風に変えた」そうで、試行錯誤しながらも自分らしい西郷を求めて日々努力しているという。
そうやって自身に刺激を与えてくれた西田は、今回のドラマのナレーションを務めており、鈴木は「目標でもありライバルでもある西田さんにナレーションをやっていただけたのは心強かったです」と嬉しそうに語った。
この日は、西郷の子ども時代・小吉を演じる渡邉蒼も出席。鈴木が主演した映画『俺物語!!』(2015)を鑑賞したことがあるという渡邉は、「その時の鈴木さんは強くてピュアなイメージでしたが、実際に会ってみると本当に強そうで優しくて、本当の性格って映画を観てもわかるんだな」としみじみと話し、会場の笑いを誘った。
また、2話からは小吉が元服して吉之助となって鈴木が役を引き継ぐため、記者から鈴木へのエールを求められた渡邉は、恐縮しながら「1話の小吉は怖がりなところもあって、僕も自分なりに考えてできたので、鈴木さんなりの……」とまで言うと、言葉に詰まって苦笑い。すかさず鈴木が「お前なりのやつをやれと(いうことね)」とフォローして会場の笑いをさらうと、渡邉は気を取り直して、「僕は強い西郷どんを見せられなかったので、鈴木さんには誰もが知っているような強くて優しい西郷どんを演じていただけたら」とコメント。鈴木は、前半は「弱くてもろい面も出てくる」としながらも「ゆくゆくはそこに到達するように、きちんと頑張ります」と力を込め、渡邉を安心させていた。(取材・錦怜那)
大河ドラマ「西郷どん」は2018年1月7日より総合午後8時、BSプレミアム午後1時5分より放送(全47回)