「みなさんのおかげでした」来年3月で終了 30年の歴史に幕
お笑いコンビ・とんねるず(石橋貴明・木梨憲武)がメインMCを務めるフジテレビ系バラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」が、7日の放送回で、来年3月をもって放送を終了することを発表した。
とんねるずの冠番組は1988年10月に「とんねるずのみなさんのおかげです」として木曜の午後9時枠でレギュラー放送をスタート。以来、2人は「ラスタとんねるず’94」「とんねるずの本汁でしょう!!」「おかげでした」と番組名を変えながら同枠でお茶の間をにぎわせてきたが、30年目の春をもって、その歴史に幕を下ろす。
「おかげです」時代には、石橋ふんする“田村マサカズ”や木梨ふんする“仮面ノリダー”など、話題作をパロディーした人気キャラクターが数多く誕生。また、木梨の盲腸に絡み「盲腸で倒れる木梨憲武さんを偲んで…」というドッキリ放送を行い、賛否両論を巻き起こすなど、破天荒な内容で世間の話題を度々さらった。
芸能界に与えた影響も大きく、人気女優がバラエティーでも体を張って笑いをとるスタイルを確立し、小泉今日子、宮沢りえ、観月ありさ、松嶋菜々子といった旬の女優たちが出演。さらに、番組スタッフと結成した野猿や、DJ OZMA と組んだ矢島美容室といった音楽ユニットも誕生し、NHK紅白歌合戦に出場。「おかげでした」では、「食わず嫌い王」「博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」といった企画で勝負。「食わず嫌い王」は国内外の大物ゲストが登場するなど人気企画となった。
終了にあたってフジテレビでは「『とんねるずのみなさんのおかげでした』は、『とんねるずのみなさんのおかげです』に始まり30年以上に渡って“木曜よる9時枠”の看板を背負い笑いと感動をお届けして参りました。とんねるずのお二人には長年全速力で走り抜け、弊社に多大なる貢献をして頂いたことに大変感謝しております。番組終了まで変わらず『とんねるずのみなさんのおかげでした』らしい番組制作に努めて参ります」とコメントを発表している。(編集部・入倉功一)