デッドプールもマーベルシネマティック入り!ディズニーCEO明言
米ディズニーによる21世紀フォックスの事業買収が合意に達したことで、人気作『デッドプール』などの『X-MEN』シリーズが、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りを果たすことになるという。ディズニーの会長兼最高経営責任者(CEO)のボブ・アイガー氏が明言したことをDeadlineが報じている。
ディズニー傘下のマーベルスタジオは、『アイアンマン』(2008)を皮切りに、マーベルコミックスを次々と映画化し、一つの世界観を共有する「MCU」として、今やハリウッドを席巻する大人気シリーズへと成長させた。しかし、マーベルは1990年代に業績不振に陥った際、フォックスに「X-MEN」シリーズなど、米ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントに「スパイダーマン」シリーズと、看板作品の映画化権利を売却。2015年、ソニーとは共同製作で合意に達し、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)から新スパイダーマンがMCU入りを果たしていた。
そして今回、アイガー氏はディズニーの投資家と金融メディアに対して「マーベルやスター・ウォーズで行ったように、新世代のファンのためにアイコニックなフランチャイズを展開する機会を得ました。私たちはまた、X-MEN、ファンタスティック・フォー、デッドプールを含んで、マーベル・シネマティック・ユニバースを拡大させていくことを楽しみにています」と語った。これにより、デッドプールがアベンジャーズメンバーと共闘するなど、可能性が大幅に広がることになりそうだ。マーベルスタジオの社長ケヴィン・ファイギも先日、MCUにX-MENたちを迎え入れることに意欲を見せていた。
しかしながら、いつごろX-MENのキャラクターたちがMCUに参戦するのかなど詳細は明らかになっていない。また、フォックスは『デッドプール2(仮題)』(2018年6月日本公開)をはじめ、『X-メン:ザ・ニュー・ミュータンツ(原題)』『X-メン:ダーク・フェニックス(原題) / X-Men: Dark Phoenix』『ガンビット(原題) / Gambit』などの企画を進めていたが、これらの作品に影響が出てくるのかについても不明なまま。とりわけ、『デッドプール』はR指定を前提に、過激な暴力描写とジョークを目玉にして成功しただけに、2016年の株主総会で「R指定のマーベル映画を作る予定はない」とアイガー氏が発言していたディズニーの下では、その過激さが失われるのではないかという懸念もファンの間で広まっている。(編集部・石神恵美子)