月9最終回は篠原涼子VS高橋一生!左手薬指の指輪は…
25日に放送された月9「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ系)の最終回は、ヒロインの佐藤智子市長(篠原涼子)と、彼女を支えてきた藤堂誠(高橋一生)の一騎打ちという意外な展開で幕を閉じた。
議会のドン・犬崎(古田新太)により身に覚えのない不正献金疑惑をかけられ市長リコールを目前にした智子。そんな折、犬崎が海の埋め立てに反対する少数派を押さえつけ、進めようとしていたあおば市ニューポート建設計画に疑念が。智子や友人記者の和美(石田ゆり子)が、この計画の裏にはどんなからくりがあるのかと考えを巡らせる中、和美の口から出たのが藤堂家の黒幕説。犬崎は藤堂家に操られているに過ぎないと主張し、息子である藤堂誠にも疑念を抱く和美を、智子は「彼は味方。大丈夫」とはねつけるが、犬崎の息がかかった秘書・富田恭一(渡辺いっけい)との接触を皮切りに、思いがけない真実にたどり着く……。
富田の突然の告発により犬崎はこれまでの不正が暴かれ、あっけなく破滅。智子の不正疑惑も晴れて市長を続投することに。しかし、智子が藤堂誠に「ニューポート計画」への関与を問いただした際に、彼が実は賛成派だったという衝撃の事実が判明。藤堂は「僕は今まで一度もあなたにうそをついたことがない。ただ聞かれなかったから答えなかっただけ」とさらりと言い放ち、その後繰り広げられた智子VS藤堂の議論が最終回の見せ場となった。
これまで智子が貫いていた「大勢の幸せのために一人を犠牲にするのはおかしい」という考えに、藤堂は真っ向から反論。「大勢の幸せのために一人を犠牲にする勇気も必要。智子のやり方では限界がある」という藤堂に、智子は「犠牲になるのはいつも弱者」で、「毎日のごはんを食べるので精いっぱいで、自分が切り捨てられていることにすら気づかない人たちがいる。そんな彼らを守るのが我々の務めではないか」と主張。これまで二人三脚で歩んできた智子&藤堂だが、ついにここで袂を分かつことに。
篠原に「セリフ一つ一つが刺さりました。」「パワーをたくさんもらいました」、高橋に「最終回の長ゼリフシーン痺れました!!」「最終回の長ゼリフシーン痺れました!!」と白熱の演技バトルに満足した視聴者は多く、どんでん返しの展開に「最後まで、どうなるか分からない展開で、とっても面白かったです!!」といった感想も。ちなみに、放送終了日にドラマの公式Twitterにアップされた藤堂の写真には、左手薬指に指輪がはめられており、藤堂が父に命じられた見合いを断りその理由の一つに彼が密会していた風俗嬢・莉子(今田美桜)の存在があることも認めていたことから、この指輪が「莉子ちゃんと結婚?」「左手薬指の指輪が気になる」など熱視線を浴びている。
また、これまで“犬崎の犬”として智子を苦しめてきた富田の事情も胸に迫るものがあり、智子に「俺にだって良心はある。だけど自分にもあなたと同じように子供がいて、医者になりたいという子供の夢をかなえるためには大金が必要。子供たちに汚いことをさせないために自分が汚いことを引き受けるんだ」とまくしたてる場面では、演じる渡辺いっけいの熟練の演技が光っていた。(編集部・石井百合子)