紅白出場の竹原ピストル、役者としても注目
2017年の大みそかに放送された「第68回 NHK紅白歌合戦」でミュージシャンの竹原ピストルが紅白初出場を果たした。CMでもおなじみの楽曲「よー、そこの若いの」を披露して大きなインパクトを残した竹原は、ミュージシャンだけでなく役者としての顔も持っている。
1976年生まれの竹原は千葉県出身。1999年にバンド野狐禅(ヤコゼン)を結成し、09年の解散後からは一人で音楽活動を行ってきた。紅白でも見せた弾き語りスタイルの力強いライブの迫力は折り紙付きで、高い人気を誇っている。
そんな竹原は2006年に熊切和嘉監督の『青春☆金属バット』で、コンビニ店員としてサエない毎日を送りつつ“究極のスイング”と呼ばれる素振りに人生を賭けてきた青年を演じた。その後も『フリージア』(2007)や『海炭市叙景』(2010)など熊切作品に登場し、2011年には早くから竹原の才能を認めていたダウンタウンの松本人志がメガホンを取った『さや侍』で重要な役どころを担い、主題歌も担当した。
2016年には西川美和監督の『永い言い訳』でバスの事故により妻を失った夫を熱演。本木雅弘と共演した同作での演技は絶賛され、第40回日本アカデミー賞やキネマ旬報が発表する映画賞で助演男優賞に輝いた。
歌手としてはもちろんだが、俳優としての竹原ピストルの今後にも注目したい。(編集部・海江田宗)