マーベル巨匠スタン・リー、カメオ続ける理由!ヒーローに近づく秘訣とは
スパイダーマンやアイアンマンなどを生み出したアメコミ界の重鎮スタン・リーが、ヒーローについて、またマーベル映画ファンおなじみのカメオ出演を続ける理由を語った。
通訳に対して「私の言ってることと、ぜんぜん違うことを君がしゃべってたら面白いんだけどね!」とジョークを飛ばし、昨年出席した「東京コミコン2017」のオープニングイベントでは、誰よりも元気にステージを盛り上げていたスタン。「耳の聞こえが悪くて、質問がよく聞き取れなくてね。知的な答えが返せなくなったものだから、インタビューが苦手になった。私の仕事からインタビューがなくなればもっと人生が楽しいんだけどね!」と笑う姿は、94歳(現・95歳)とは思えないエネルギーに満ちている。
そんなスタンは、マーベル映画のカメオシーンでも常に元気な姿を見せてくれる。最新作の『マイティ・ソー バトルロイヤル』では、ソーのヘアスタイルにまつわる、重要なシーンに出演して鮮烈な印象を残しているが、ユニークなカメオ出演を続ける理由についてスタンは「なぜ私がカメオをするかって? そりゃ最高に楽しいからさ!」と笑顔。同時に「スターたちの見せ場を奪いたいわけじゃないけど、彼らのような気分を味わえるのはとても楽しいことだね。『マイティ・ソー』のカメオもすごく楽しめたよ! もちろん、これから公開される『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『ブラックパンサー』のカメオも最高だった」。
スターたちが演じるマーベルヒーローに近づくために、ファンはどうあるべきなのか。スタンは「僕らは普通の人間だからね。もちろん、彼らのようなスーパーパワーを身につけることは不可能だ」と語りつつ、「でも、誰だって彼らに近づくことは可能だよ。それは、他者を傷つけず、困っている人を助けることだ。『今日も悪事に手をそめず、人を助けることができた』と思って、その日の寝床につく。それこそが、ヒーローに最も近づける行いなんじゃないのかな」と断言する。
日本でも着実にアメコミファンが育ち、マーベル作品の認知が広がっている現状についてスタンは、若いファンに向けて「難しいことは言えないよ。とにかくマーベル作品を観てくれるみんなに映画を楽しんでもらって、次の作品が待ち遠しいと思ってもらいたいね!」と満足そうな笑みを浮かべながら呼びかけた。(編集部・入倉功一)