吉永小百合、5年ぶりに美声披露!変わらぬ若さに作曲家は「不公平」
吉永小百合と岸部一徳が4日、都内で行われた映画『北の桜守』完成披露舞台あいさつに堺雅人、篠原涼子、滝田洋二郎監督と共に出席し、2,000人の観客の前で、主題歌「花、闌(たけなわ)の時」を、作詞・作曲を担当した小椋佳と歌い上げ、美しい歌声を披露した。
本作は、吉永が出演した『北の零年』『北のカナリアたち』に続く、北海道を舞台に壮大な人間物語を描く“北の三部作”最終章に位置づけられる。戦中から戦後の激動の時代を舞台に、死に物狂いで生き抜いた親子の姿を描く。
吉永は、2012年10月に開催された映画『北のカナリアたち』完成披露イベント以来約5年ぶり、岸部は2013年12月、44年ぶりとなる「ザ・タイガース」オリジナルメンバーで日本武道館や東京ドームでコンサートを行って以来、約4年ぶりとなる公の場での歌声を披露。歌唱前は「映画のなかで歌ったときはあまり緊張していなかったのですが、今日はサリーさん(岸部の「ザ・タイガース」時代の愛称)と一緒なのでドキドキです」と語っていた吉永だったが、壇上では美声を響かせた。
小椋は「吉永さんとは、1980年に高倉健さんと出演した『動乱』という映画でご一緒して以来のお付き合いですが、光栄であると同時に、人というものは生まれつき不公平だなと思うんです」と語り出すと、「僕がこんなに無様になっても、吉永さんはまったく変わらない。女性の年齢を言うのはあれですが、僕は74歳で、年が1つしか違わないんですよ」とさりげなく吉永の年齢を明かすと、吉永は「いや(誕生日が3月なので)まだ72なんですよ」とやんわり否定し、客席の笑いを誘っていた。
吉永から「緊張する」と言われた岸部は、「ザ・タイガース」の一員として一世を風靡したが「僕は音楽をやっていましたが、歌はコーラスぐらいなので」と謙遜すると、「正月はこの日の歌のために時間を費やしました」と並々ならぬ意気込みで臨んだことを明かした。舞台ではムーディーな歌声を披露し、客席を沸かせた。この日は、歌手・堀内孝雄の息子である 99RadioService の Horiuchi Kohei 、仙石みなみ、 Bitter&Sweet の田崎あさひ、長谷川萌美もコーラスとして参加した。(磯部正和)
映画『北の桜守』は3月10日より全国公開