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「言い寄る権利ある」仏大女優ら、過度なセクハラ告発運動に警鐘

カトリーヌ・ドヌーヴ
カトリーヌ・ドヌーヴ - Chris Jackson / Getty Images

 映画『シェルブールの雨傘』などで知られるフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴをはじめとした100人の女性たちが、仏ル・モンド紙に「男性には女性に言い寄る権利がある」と共同の声明文を出し、セクハラ告発運動の過熱化に警鐘を鳴らした。

【画像】美しい『シェルブールの雨傘』でのカトリーヌ・ドヌーヴ

 昨年10月に米プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行疑惑が報じられたことに端を発し、「#MeToo」というハッシュタグを使ってSNS上でセクハラや性的暴行を告発する運動が起こっていた。声明では「レイプは犯罪」とした上で、「しつこく言い寄るのは犯罪ではない」と主張。「#MeToo」運動は「女性の膝を触ったかもしれない男性、キスをしようとした男性、仕事のディナーで“親密な”ことを話した男性」も性犯罪者のごとく扱うため、そのあおりを受けて失職・休職する被害者を生んでいる現状はおかしいとした。

 職場での女性に対する性暴力があることを知らしめることは正当で必要なことだが、恐れて告発できない人や沈黙を守っている人などを「裏切り者や共犯者」とみなす風潮も疑問視。「言い寄られてノーという権利は、しつこく言い寄る権利なしには存在しない。わたしたちは自分たちを獲物と思うのではなく、そうした他人を悩ます権利への対応の仕方を知るべきだと考える」「今のようにただ男性たちを断罪することは、女性たちが力を持つことにはつながらない」と訴えている。(編集部・市川遥)

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