異例！セクハラ疑惑のオスカー俳優、アカデミー賞プレゼンターを辞退
第90回アカデミー賞
映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で昨年のアカデミー賞主演男優賞を受賞したケイシー・アフレックが、今年のアカデミー賞授賞式でのプレゼンターを辞退した。The Hollywood Reporter などが報じた。
アカデミー賞授賞式では、前年の主演男優賞受賞者が主演女優賞のプレゼンターを務めることが習わしとなっており、辞退は異例のこと。辞退理由には触れられていないものの、ケイシーについては『容疑者、ホアキン・フェニックス』（2010）の撮影現場でのセクハラ疑惑が昨年から再び取り沙汰されており、授賞式ではプレゼンター役の女優ブリー・ラーソンが彼に拍手を贈ることを拒否したことも大きな話題になった。なお、ケイシーは疑惑を否定し、訴えた二人の女性とは示談が成立している。
しかし、米プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが長年にわたって行ってきたとされる性的暴行に対する女性たちの告発に端を発し、セクハラや性的暴行を告発する「#MeToo」運動が活発に行われ、第75回ゴールデン・グローブ賞授賞式では女優たちがセクハラに抗議して真っ黒なドレスを着用。そんな中で疑惑のケイシーがアカデミー賞授賞式に参加するつもりなのかと早くも批判の声が上がっていたこともあり、アカデミーの広報は「授賞式と今年の素晴らしい映画の数々に集中できるようにしてくれたこの決断を、ありがたく思います」と声明を出している。（編集部・市川遥）
第90回アカデミー賞授賞式は、3月5日（月）午前8時30分よりWOWOWプライムにて生中継