福山雅治、ジョン・ウー“白い鳩”との共演に思わず…!?
福山雅治が30日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『マンハント』ジャパンプレミアに出席、ジョン・ウー監督のトレードマークである白い鳩と“共演”した際に思わず記念撮影をしてしまったことを告白した。この日は、國村隼、倉田保昭、斎藤工、アンジェルス・ウー、桜庭ななみ、池内博之、TAOも出席した。
1976年に故・高倉健さん主演で映画化され、中国では観客動員数8億人というメガヒットを記録した『君よ憤怒の河を渉れ』と同じ原作をウー監督が再映画化した本作。殺人のぬれぎぬを着せられた国際弁護士と彼を追う腕利きの刑事が、真相の究明に奔走する姿を描き出すアクション巨編となる。
満員の観客の前に立った福山は「やっとですね。一昨年に撮影したので、やっと皆さんに観ていただけるのがうれしく思います」と晴れやかな表情。ウー監督の映画の主人公に抜てきされたことについて、「すごくうれしかったですし、夢のような話だと思ったと同時に、アクションもほぼ未経験である僕がウー監督の映画に本当に出ていいのか。驚きと喜びとともに、これは出ちゃダメなんじゃないかという思いが半々。いや、むしろ不安の方が多かったと思います」と述懐。
しかし、とは言いながらも劇中では激しいアクションを披露している福山に向けて、司会者が「めちゃくちゃ、驚くくらいのアクションですよね」と呼び水を向けると、「ハードルを上げますね……」と笑いつつも、「でも自分で上げてもいいくらいですし、逃げも隠れもしませんし、めちゃくちゃハードです。想像を超えると思います。でもこういうジョン・ウー監督からオファーをいただくなんていうチャンスは一生ないなと思って。飛び込むしかないなと思いました」と続けた。
そんな福山をキャスティングした経緯について「前から注目していたアーティストでした」と語るウー監督は、「芸術活動を通じて、愛と平和というポジティブで前向きなメッセージを発信しています。人情味ある方で、正義感に満ちている人で、わたしが思った(本作主人公の)矢村にピッタリだと思いました。最初にオファーをした時は、本当に受けてくれるのかドキドキしていたんですが、快諾してくれて、わたしたちは本当にラッキーでしたね」とコメント。「もちろん古い友人である國村さんや倉田さんともご一緒できて、一緒のチームを組むことができた。皆さんはわたしの夢をかなえてくれたんです」とキャスト陣に謝辞。福山も「それを聞いてドキドキしています」と返した。
ウー監督の映画では白い鳩がトレードマークとなっており、もちろん本作にも白い鳩が登場する。いわば鳩と“共演”することになった福山は、「あの瞬間は……。撮影したテイクをチェックしたりするんですけど……。チェックしている画面を写メしました」と告白。「これは申し訳ないんだけど……。これは撮ろうと……。うれしかったですね」としみじみ語り、会場を笑いの渦に包み込んだ。
自身が敬愛する故・高倉健さんへの思い、そして子どもの頃から観ていたという日本映画への思いからこの映画を製作したと語るウー監督は、最後のコメントを求められると、「わたしの夢はまた日本で映画を撮ることです。その時は通訳をつけずに日本語を話したいね」とコメントし、笑顔を見せた。(取材・文:壬生智裕)
映画『マンハント』は2月9日より全国公開