戸田恵梨香と大原櫻子W主演!戦争中の知られざる女性たち描く
第二次世界大戦末期、保育所の保育士たちが幼い園児と集団疎開した実話を基にした映画『あの日のオルガン』の製作が発表され、戸田恵梨香と大原櫻子が、ダブル主演を務めることが明らかになった。
1944年、東京・品川の戸越保育所では、警報が鳴っては防空壕に避難する生活が続いていた。保育士の女性たちは、幼い子どもを手放す不安と、空襲から子どもたちだけでも助けたいと意見の分かれる親たちを説得し、園児たちと埼玉の寺に疎開。幾つもの困難が待ち受ける疎開生活に、毎日ひたむきにお互い励まし合って奮闘していた。そんな彼女たちに空襲の影がせまり……。幾多の困難をたくましく前向きに乗り越えた、知られざるヒロインたちの姿を描く。
保育士たちのリーダー板倉楓を戸田が、天真爛漫で音楽が好きな保育士の野々宮光枝を大原が演じるという。『小さいおうち』『母と暮せば』『家族はつらいよ』など、長年山田洋次監督のもとで脚本や助監督を務め、『ひまわりと子犬の7日間』を監督した平松恵美子がメガホンを取る。
戸田は、「この作品に参加することを私自身大きな責任と感じています。向き合うことが大変恐ろしくも感じますが、強く生きた女性の姿を力強く懸命に演じたいと思います」とコメント。一方の大原も、「実話をベースにした今回の題材。戦時中の話なので、その時代を勉強して撮影に臨みたいと思います。私は元々子どもが大好きで、最初お話をいただいた時は、素直に嬉しかったです」と今作の出演を喜んでいる。
撮影は3月からで、2019年の春公開を予定している。監督の平松は、「幼い子どもたちの命を守るために起こしたこの行動は、彼女たちの戦争に対する精一杯の抵抗ではなかったか。隠れた英雄である保母を戸田恵梨香さん、大原櫻子さんたちと創り上げていくことは胸躍る体験となるに違いない」と本作に並々ならぬ思いで挑む。(編集部・梅山富美子)