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『ハムナプトラ』主演俳優、セクハラされてウツ状態に…ハリウッドから姿を消した理由

被害を明かしたブレンダン・フレイザー
被害を明かしたブレンダン・フレイザー - Daniel Zuchnik / WireImage / Getty Images

 映画『ハムナプトラ』シリーズや『センター・オブ・ジ・アース』で主演を務めて人気を博すも、近年はハリウッドの表舞台から遠ざかっていた俳優ブレンダン・フレイザー(49)。2003年にゴールデン・グローブ賞を主催するハリウッド外国人記者協会(HFPA)の元会長フィリップ・バークからセクハラを受け、ウツ状態になったことがその一因だと米GQ誌に語った。

【画像】『ハムナプトラ』シリーズでのブレンダン・フレイザー

 ブレンダンによると、2003年夏、米ロサンゼルスにあるビバリーヒルズ・ホテルでHFPA主催の昼食会が行われた際、バークが尻をつかみ、尻の間に指を差し入れ、さらには指を動かしてきたという。最終的にはバークの手を払いのけることに成功するも、「気分が悪くなり、自分が小さな少年に戻ったように感じた。いまにも泣き出しそうだった」と当時の恐怖を語ったブレンダン。部屋から逃げ出したが、当時の妻と広報担当らにしか打ち明けられなかったという。

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 それから広報担当がHFPAに謝罪を求め、バークは謝罪文を書いたものの、バークいわく、それは「もしフレイザーさんに不快な思いをさせたのなら、それは意図したことではありませんでした。謝罪します」というような“定型文”であり、“行為”自体を認めたわけではないとのこと。バークは尻をつねったのは単なる冗談であり、ブレンダンの話は全くのでっち上げで、「彼のキャリアが下降したのはわれわれのせいではない」とGQ誌にメールで主張している。

 ハリウッドの表舞台から遠ざかったのは体調の悪化や、結婚生活の破綻などいろいろな原因があるものの、セクハラされたことへのショックと、その事実を恥ずかしさとキャリアに傷がつくのではという恐れから公表できず、“こんなことをされた原因は自分にあったのでは”と自分を責めてウツ状態になり、何事にもやる気を持てなくしまったことが大きいという。しかし、被害を告発し始めた女優たちの姿に感銘を受け、自らも口を開くことにしたそうだ。

 バークは会長職は退いたものの今もHFPAの会員だ。HFPAは「現在、この件について調査中」であり、「HFPAはセクハラに断固反対します」と The Telegraph に声明を出している。(朝倉健人)

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