Zeebra、黒人文化も堪能 『ブラックパンサー』の奥深さに感服!
マーベル・スタジオ最新作『ブラックパンサー』公開直前トークイベントが27日、都内で行われ、Zeebra、SKY-HI、KEN THE 390、MC MIRI (RHYMEBERRY)らヒップホップアーティストと、オリエンタルラジオの藤森慎吾が出席。本作についてZeebraは「ヒーローアクションばかりでなく、ブラックカルチャーも堪能できる、1粒で2度楽しめる作品です」と魅力を大いに語った。
本作は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で映画デビューを果たした新ヒーロー、ブラックパンサーの活躍を描いた物語。若くして超文明国ワカンダの国王となった主人公ティ・チャラ=ブラックパンサーが、国の秘密を守るために奮闘。主要キャストのほとんどを黒人俳優が占め、全米で2月16日に公開されると、オープニング興収2億ドル(約220億円・1ドル110円計算)を突破する大ヒットスタートを切った。
この日のイベントは、Zeebraをはじめとする豪華ラッパーたちの『ブラックパンサー』にちなんだスペシャルサイファー(複数人による即興ラップ)で開幕。会場の興奮冷めやらぬなか、Zeebraは「こうやって豪華なラッパーが集まってくれてサイファーをやるのって、(アベンジャーズの)マーベルっぽいよね」と笑顔を見せると「(映画のなかに)1990年代のオークランドが出てきますが、ちょうどそのころアメリカにいて、ちょいちょい足を運んでいたんです。オークランドはウエストコーストのなかでも知的レベルが高く、黒人のアイデンティティーが語られていた。そういう背景を通して作品を観るのも面白い」と独特の視点で見どころを語る。
また、本作のCMにも参加しているSKY-HIは、「お話をいただいたとき、マイナス二つ返事で食い気味で『やります』と言いました」と語ると「音楽プロデュースを、グラミー賞で5冠に輝いたケンドリック・ラマーが担当しているのですが、作品のなかで、効果的に使われている。アフリカのバイブスがすごいんです」と音楽的側面の魅力を熱弁していた。
この日は、芸人だけではなくダンス&ボーカルユニット「RADIO FISH」でも活躍する藤森もサイファーに参加。緊張気味で、入りに苦労する姿が見られたが「足の震えが止まらなかった。口のなかの水分がゼロです」と苦笑い。それでも「むちゃくちゃ楽しかった。芸人なのに歌を少しやっていて本当に良かったです」と満面の笑みを浮かべていた。(磯部正和)
映画『ブラックパンサー』は3月1日より全国公開