妻夫木聡×松たか子×永山絢斗×染谷将太!松田龍平主演の将棋映画へ<コメントあり>
松田龍平が伝説の棋士・瀬川晶司五段にふんし、『青い春』以来約16年ぶりに豊田利晃監督作品に単独主演する映画『泣き虫しょったんの奇跡』(今秋公開)。本作の12名の新キャストが発表されるとともに、特報映像が公開。妻夫木聡、松たか子、永山絢斗、染谷将太が出演にあたりコメントを寄せた。
【動画】松田龍平が実在の棋士に!『泣き虫しょったんの奇跡』特報
本作は、瀬川晶司五段の自伝的小説に基づき、幼い頃から将棋一筋で生きてきた“しょったん”こと瀬川が、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇格できないものは退会」という新進棋士奨励会の規定により挫折しながら、再び夢に向かっていくさまを描く感動作。松田と豊田監督は『青い春』(2001)、『ナイン・ソウルズ』(2003)、『I'M FLASH!』(2012)に続くタッグとなる。
主人公・瀬川役の松田、親友・悠野役の野田洋次郎に続く新キャストとして、永山絢斗、染谷将太、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、早乙女太一、妻夫木聡、松たか子、美保純、イッセー尾形、小林薫、國村隼が決定。
永山、染谷、駒木根、渋川、新井、早乙女、妻夫木は晶司と苦楽を共にする「奨励会員」たちに。晶司の小学生時代に影響を与えた担任教師・鹿島澤佳子に松、中学生時代の晶司に将棋の道を教える将棋クラブの席主・工藤一男にイッセー、奨励会退会後、再びプロを目指す晶司を支える藤田守に小林、晶司の父母に國村、美保がふんする。
特報映像は、報道陣を背にした35歳のサラリーマン・瀬川の対局シーンからスタート。電話で誰かに「僕、プロになりたいです」と宣言する瀬川、「瀬川さんは将棋が好きだ。腹の底から」としみじみする藤田(小林)、「もう自分のためだけに戦う将棋は終わったんだろ」と厳しい表情の悠野(野田)。そのほか、奨励会の仲間・新藤(永山)、村田(染谷)、四段昇格を目指す冬野(妻夫木)、小学校教師・鹿島澤(松)ら晶司の夢を支える個性豊かな面々も。
妻夫木をはじめキャストたちの豊田監督へのリスペクトは熱く、以下のようにコメントしている。(編集部・石井百合子)
妻夫木聡(冬野渡役)
豊田監督にオファーを頂けたことが何より嬉しかったです。また、原作の瀬川さんと同じ高校ということも、勝手ながら運命的なものを感じていました。次第に精神が病んでいく役柄だったのですが、豊田監督の繊細な演出が印象的でした。人物の心理や情景をとても細かくみてらっしゃるんだなぁと実感しました。あと、僕は出演者の中でたぶん一番将棋が下手でした。染谷くんと将棋最弱王決定戦なるものをやったのですが決着がつかなかったので今度じゃんけんしておきます。
永山絢斗(新藤和正役)
豊田監督が「将棋」の映画を撮ると聞いてこの上なく高揚したのを覚えています。自分は幸福者だなぁと思えた日々でしたし、大好きな作品になりました。
染谷将太(村田康平役)
中学の時から憧れていた豊田さんの世界。そこに招き入れて下さったことに感謝しています。そして、こんなに将棋映画に関われることに驚きです。黙々と撮影を進めると同時に、皆さん黙々と将棋を指し続けていました。自分はいっこうに強くなれませんでした。
松たか子(鹿島沢佳子役)
「ナイン・ソウルズ」に1シーンだけ出演して以来、豊田監督の新作に再び声をかけていただき、断る理由は何もなく、出演される「おとな」の皆さんとは全く出会わない役柄でしたが、でも出会えていることを信じて演じたつもりです。現場では、瀬川さんもいらっしゃったので、ご本人の前で、影響を与えた先生でいるのは、とても緊張しましたが、しょったんはもちろん、生徒のみんなと目線をあわせてあげられたら、と思っていました。かかわった全ての人が熱い想いで作ったこの映画の成功を、心から祈っています。