ヌードは後悔している…バート・レイノルズが自身の過去を振り返る
映画『ロンゲスト・ヤード』『ブギーナイツ』などのバート・レイノルズが、新作『ザ・ラスト・ムービー・スター(原題) / The Last Movie Star』と自身の半生について、3月15日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。
本作は、ハリウッド俳優として人気を博したものの、すっかり人々から忘れ去られた俳優ヴィック(バート)が、ある映画祭から生涯功労賞の話をもらい、渋々参加したところ、その映画祭で思わぬ出来事が待ち受けており……というストーリー。映画『LOOK』のアダム・リフキンが監督・脚本を務めた。
劇中、主人公のヴィックは、映画スターになるということが一体どういうことなのか、後悔した体験も振り返って語っており、バート自身のキャリアが反映されているようにも思える本作。自身のキャリアを振り返って、「後悔した経験はあるが、もっと長生きして、より後悔するような体験もしてみたいね。俳優を始めた頃は、良い年の取り方をしたいと思ったり、息の長い俳優でいたいとも思ったりしていたんだ。自分の欲するようにはいかないものだけれど、それでも自分の人生は良いものだと感じている。中でも、映画『脱出』で共演したジョン・ヴォイトとの関係は特別だったね。ジョンにとって、(あの作品で)僕と共演することを決断するのはかなり難しかったと思うんだ」と話す。
また、今作ではヴィックの過去の女性関係も描かれているが、自身の過去の女性関係については「幸運なことに女性には恵まれてきたと思う」と語るバート。かつて交際していたサリー・フィールドについても、「(別れたのは)僕の愚かさが原因だったと思う。でも、別れた後も彼女とは何度も会っていて、今では付き合っていた当時よりも、良好な関係にあるんだ」と語った。
コスモポリタン誌でヌードを披露し、当時アメリカではセックスシンボルとして注目を浴びたことについては、「(今思い起こせば)やるべきではなかったね。寒かったし、あまり楽しくなかったんだよ(笑)。スミノフを飲んで臨み、(精神的に)解放されて、準備は万端だったけどね」と冗談を交じえつつも、その日のうちに後悔していたことを明かした。
自身の長いキャリアにおいて、俳優を始めたばかりの頃が最も困難な時期だったと語るバート。「当時の僕はかなりシャイで、テレビのシリーズ番組をやっていたのだけど、共演者とも全く打ち解けることができなかったんだ。でもその現場を離れた頃からかな、全てが(良い方向に)変わり始めていったんだ」と自身の転機を振り返った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)