「ヨガ7時間」片岡鶴太郎、25年ぶり舞台も余裕の顔
片岡鶴太郎25年ぶりの舞台となる「笑う巨塔」の公開ゲネプロが29日、新宿区にある東京グローブ座で行われ、2時間半を超える舞台にも「ヨガは7時間やっているから堪(こた)えていない」と涼しい顔を見せるひと幕があった。ゲネプロ終了後には報道陣に向けた囲み取材も行われ、宅間孝行、篠田麻里子、松本享恭、石井愃一、梅垣義明、かとうかず子、鳥居みゆきも出席した。
宅間が主宰していた人気劇団「東京セレソンデラックス」で2003年に初演されたシチュエーションコメディー「HUNGRY」を、2012年に「笑う巨塔」として上演したものを6年の時を経て再演することになった本舞台。宅間が手がける「タクフェス春のコメディ祭!」第2弾作品となるこの公演では、都内にある病院を舞台に、とび職の親方とその家族、弟子、代議士とその秘書、医者、看護師、見舞客、水道屋たち、さまざまな人たちの思いが交錯し、ドタバタを繰り広げる。
片岡にとっては、今回の舞台が25年ぶりの舞台出演となる。「25年ぶりということで、新鮮な気持ちで。楽しみながらやっています」と笑顔を見せた片岡は、「インド政府公認プロフェッショナルヨガ検定」に合格したということもあり、「ヨガをやってから劇場に来るんですか?」という質問にも「もちろんですよ!」と誇らしげな笑顔。「芝居は2時間半くらいですが、ヨガは7時間やっているので、堪えていないですよ」と余裕の顔を見せる片岡が、宅間から思わず「本当ですか!?」と尋ねられるひと幕も。それには照れくさそうに「ちょっときついですけどね」と付け加え、周囲を笑わせた。
また、近年精力的に舞台活動にいそしんでいる篠田は、本作が初の本格コメディー作品。「コメディーはほぼ初に近いです。鶴さん、みゆきちゃん、宅間さん、コメディーの方が勢ぞろいとなっているので、自分のキャラを出す難しさがありますが、みなさんが楽しんでいる姿を見て、わたしも楽しみたいと思います」と語った。この日のゲネプロでは、ビートたけしの「コマネチ」や、志村けんの「アイーン」、萩本欽一の「欽ちゃん走り」など往年のギャグをところどころに織り込み、コメディエンヌとしての魅力を惜しみなく発揮。果ては、本家・片岡鶴太郎と一緒に「ピヨコちゃん」を披露するひと幕もあり、会場を大いに盛り上げた。(取材・文:壬生智裕)
タクフェス春のコメディ祭!「笑う巨塔」は3月29日から4月8日まで東京グローブ座にて上演(全12回。その後は名古屋、兵庫、愛媛、福井公演もあり)