細田守『未来のミライ』に星野源!上白石萌歌が映画初主演
『時をかける少女』『サマーウォーズ』などの細田守監督の新作アニメーション映画『未来のミライ』(7月20日公開)に、声優として上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司が参加することが発表された。4歳の男の子役で映画初主演を飾る上白石は、今作で映画の声優に初挑戦。姉の上白石萌音は新海誠監督の映画『君の名は。』で主人公・三葉の声を務め、映画の大ヒットに貢献している。
本作は、甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃんが、未来からやってきた妹・ミライちゃんと出会い、初めての体験を繰り返しながら成長していく姿を描くアニメーション作品。細田監督にとって『バケモノの子』以来3年ぶりの新作となる。
上白石は、当初ミライちゃんの声優オーディションに参加したところ、主人公のくんちゃん役に抜てきされ、主役の座を射止めた。ミライちゃんの声はNHKの大河ドラマ「西郷どん」に出演中で、『バケモノの子』では一郎彦というキャラクターの少年期の声を担当した黒木が担い、2人のおとうさん役を星野、おかあさん役を麻生が務める。
また、くんちゃんが出会う謎の男役は吉原、くんちゃんのばあば役は宮崎、じいじ役は『バケモノの子』の熊徹役で主演声優として細田監督とタッグを組んでいた役所に決定している。(編集部・海江田宗)
上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子のコメントは以下の通り
<上白石萌歌>
最新作が公開になる度に劇場で観ていた細田監督の作品に出演することができ、すごく幸せです。ミライちゃん役のオーディションを受けた帰りに監督から呼び止められ、4歳の男の子を演じることになり、驚きました。くんちゃん役に決まってからは、保育園で4歳の男の子と実際に遊んだり、お話をしたりして、自分が4歳だったころを思い出していました。とても難しい役でしたが、模索しながらも楽しんで挑戦しました。くんちゃんはずっと見ていても飽きないくらい愛くるしい。『未来のミライ』は、細田監督の愛を強く感じる作品です。その愛情を受け取り、くんちゃんとしてしっかり存在したいです。
<黒木華>
細田監督作品は、身近な出来事が繊細に描かれているのに、物語の世界観が壮大で勇気をもらうことができます。監督と今作で再びご一緒することができてとても嬉しいです。4歳の子どもが主人公の作品はなかなかないのでとても楽しみにしていました。私自身、姉弟がいるので、妹ができた時のくんちゃんの気持ちにはとても共感するところがありました。くんちゃんが少しずつ成長していく姿が微笑ましく、くんちゃんの冒険を通して、愛情や絆を沢山感じられる作品です。
<星野源>
細田監督の世界に呼んでいただいたことを、とても嬉しく思います。僕が演じるのは、子育てと仕事に奔走し、成長せんともがいている父親です。映像を初めて観た時、くんちゃんと赤ちゃんのミライちゃんの一挙手一投足があまりにも可愛く、転げ回りました。収録も穏やかで、何か一つの生き物を全員で大事に育てている感覚になりました。いまから公開の日を楽しみにしています。
<麻生久美子>
『時をかける少女』を観た時から細田作品のファンでした。くんちゃんの家族は、我が家の家族構成とよく似ていてとても身近に感じました。私が演じるおかあさんは、ミライちゃんの誕生で赤ちゃん返りをするくんちゃんに手を焼きますが、私も同じことで悩んだことがあったので、共感の嵐でした。子どもはちょっとずつしか成長しませんが、その「ちょっと」ができた瞬間を見る幸せが、たくさん描かれた素敵な作品です。