『アマデウス』ミロス・フォアマン監督、死去 86歳
映画『カッコーの巣の上で』や『アマデウス』などを手掛けたミロス・フォアマン監督が14日(現地時間)、コネチカット州ウォーレンにある自宅近くの病院で亡くなった。86歳だった。The Hollywood Reporter などが報じている。
フォアマン監督はチェコスロバキア出身で、プラハにある国立映画学校で学び、その後は東欧を代表する映画監督として活躍。『ブロンドの恋』(1965・日本未公開)や『火事だよ!カワイ子ちゃん』(1967・日本未公開)でアカデミー外国語映画賞にノミネートされたこともある。
しかし、1968年に起きたチェコ事件(ソ連・東欧の軍事介入による自由化弾圧)をきっかけに、アメリカに移住。同地で、ジャック・ニコルソン主演で精神病院が舞台の『カッコーの巣の上で』(1975)や、作曲家モーツァルトの生涯を描いた『アマデウス』(1984)といった名作を手掛け、それぞれアカデミー賞5部門受賞、8部門受賞と高い評価を得る。1979年にはアメリカの市民権を獲得していた。(編集部・石神恵美子)