16年ぶり!カルト的人気のコメディー映画、続編が実現
2002年にアメリカで公開され、今でもカルト的人気を誇るコメディー映画『だめんず・コップ』(日本劇場未公開)。その待望の続編『スーパー・トゥルーパーズ 2(原題) / Super Troopers 2』について、ケヴィン・ヘファーナン、スティーヴ・レミー、ポール・ソーターが、4月6日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。
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前作で一度首になったおバカなハイウェイ・パトロールの5人組、ソーン(ジェイ・チャンドラセカール)、ファーバ(ケヴィン)、マック(スティーヴ)、ラビット(エリック・ストルハンスク)、フォスター(ポール)。今作では、カナダの国境付近の一部の場所がアメリカの土地になることが決まり、急きょかつての上司に雇われ、その土地のパトロールを任されることになるも、またひと騒動を起こしてしまうというストーリー。前作に引き続きチャンドラセカールが監督も兼任した。ちなみに、上記の俳優5人はスケッチコメディーグループ Broken Lizzardに属している。
今作の製作前に、Indiegogo(インディゴーゴー)でクラウドファンディングを行ったそうだが、その時点で脚本は執筆していたのだろうか。「脚本は書いていて、最初にスタジオにアプローチをかけたものの、(前作から16年たっているため)彼らは当時のファンが今も存在しているのかを疑っていてね。だから、僕らはクラウドファンディングすることに決めたんだ。(僕らの作品は)もともと一般の人たちによって盛り上がった作品だったからね」とケヴィンが経緯を明かす。このIndiegogoのキャンペーンは3年前から始まったそうだ。
16年前の前作の頃は、まだ若くてBroken Lizzardのメンバーは共同生活をしていたこともあったそうだが、それぞれに家庭を持つなど状況の変わった今回、どのようにして脚本を仕上げていったのだろうか。「確かに、一度に僕ら5人を集めることは難しいけど、一旦集まると、その場でそれぞれがジョークやリフ(気の利いたことを即座に言ったもの)を言い合うんだ。その中で僕ら全員が笑ったら、最終的に映画に残していったよ。その方が観客の反応が良いんだ。誰もが異なった笑いの感覚を持っているからね。それと、映画内ではタチの悪いジョークを避け、あえて自分たちが楽しめる笑いを集めることを心掛けたんだ」とスティーヴが説明した。映画内では前作をほうふつさせるシーンもあるが、新鮮なジョークも多く含まれている。
名優ブライアン・コックスが、今作に再出演していることについては、「実は、最初に僕らが彼にオファーした時、彼は今作のようなおバカな映画に出演したことがないと話していたんだ。その時僕らは、俳優はいつも自分が演じる機会がないような作品を求めていることを知ったんだよ」とポール。続けて、「前作から6、7年後にロサンゼルスで偶然会った時に、彼から『僕は今まで出演してきた作品群の何よりも、『だめんず・コップ』のおかげで人々に気付かれるようになったよ』と言われたんだ。そんな彼の熱意が見られたのはとてもクールなことだったね」と語った。今作では、前作よりもブライアン演じるオヘイガンの登場シーンが増えていることにも注目だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)