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エド・シーラン、密着ドキュメンタリーで明かされる制作の裏側

エド・シーランのいとこであり、ドキュメンタリーを手掛けたマーリー・カミングス監督
エド・シーランのいとこであり、ドキュメンタリーを手掛けたマーリー・カミングス監督

 「Thinking Out Loud」「Shape of You」など数々のヒット曲を手掛けたイギリスの人気歌手エド・シーランのドキュメンタリー映画『ソングライター(原題)/ Songwriter』について、マーリー・カミングス監督が、4月25日(現地時間)、シネポリス・チェルシーで行われたトライベッカ映画祭(17th TFF)での上映後Q&Aで語った。

【写真】『ブリジット・ジョーンズの日記』シリーズにカメオ出演したエド・シーラン

 ツアーバス、豪華客船、自宅などさまざまな場所で楽曲を制作するエドは、レコーディング・スタジオでは細かな音色を聞き分け、時間をかけてこだわりのアルバム「÷(ディバイド)」を作り上げた。本作では、そんな「÷(ディバイド)」の製作過程を中心に、エドの子供の頃の映像を交錯させ、若き天才歌手に迫っていく。

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 エドのいとこであるカミングス監督は製作過程について、「フルタイムで働いていた仕事を2015年に辞めて、今作を手掛け始めたんだ。これまでのエドのツアーや製作過程などを撮影した映像を、およそ3か月かけて見たよ。それから僕自身がエドのファンになった気持ちで、エドのどんな部分を観たいのかノートに記していったんだ。だから僕自身が観たいシーンは、ほとんど今作に残っているね。それは、ファンが叫んでいるシーンやエド自身が演奏しているシーンで、いったん(観たいシーンを)決めてからは、編集時間も半分に短縮できたよ。ただ、エドが僕に知らせずに、(カメラを回すことなく)勝手にレコーディング・スタジオでヒット曲を書いていたこともあったから、できればそんな日も撮影できていたらと思ったこともあったね」と明かした。

 エドが撮影を断ってきたことはあるのだろうか。「僕が彼の周りでずっと撮影していても全く気にしていなかったから、断られることもなかったよ。逆に、エドと話している相手から、『カメラを回しているみたいだけど、この(プライベートな)会話を撮影していて大丈夫なの?』と指摘されることがあったくらいだ。でも彼は僕を信頼していたし、僕も彼を悪く見せるようなことをしないと、お互いをちゃんと理解していたんだよ」と信頼関係をうかがわせた。

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 映画内では、エドが常に機嫌よく音楽を手掛けているのが印象的だが、カミングス監督はその様子を「彼は、もし不機嫌になっても、楽曲を手掛けることで、いら立ちや怒りを解放しているんだ」と説明。エドの楽曲の歌詞には、その時のいら立ちや怒りなどのフラストレーションが反映されていることもあると付け加えた。また、作詞・作曲の作業については、「これまでだったらノートに記していただけで、(映像的には)それほど見せ場がなかったんだけど、最近では声を張り上げて歌ったり、歌いながら楽曲を変えていったりしているから、(そんな映像を撮れる)制作側はラッキーだったよ」と語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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