香取慎吾、ルーヴルで初個展!大野智や木梨憲武らアート活動での多才ぶり
香取慎吾のアート作品を展示する初個展「NAKAMA des ARTS」が、9月19日からパリのルーヴル美術館シャルル5世ホールで開催される。以前からSNSなどで作品を披露していた香取だが、ついに大舞台での個展デビューとなった。香取のほか、とんねるずの木梨憲武や嵐の大野智など、役者業と並行してアート活動を行う彼らの活躍ぶりを紹介する。
香取、いい笑顔!話題作『クソ野郎と美しき世界』舞台あいさつ【写真】
香取は昨年9月に稲垣吾郎、草なぎ剛と共に「新しい地図」を立ち上げて以降、俳優としてオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』に出演するなど活躍が続くが、並行して美術家としての活躍も目立ってきている。昨年は「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 企画展 ミュージアム・オブ・トゥギャザー」に出品したほか、今年3月には世界最長のエスカレーターとして知られる香港のミッドレベル・エスカレーターの側面にストリート・アートを手掛け、現在は帝国ホテルプラザ東京にて、香取と若手アーティストによる展覧会「NAKAMA de ART」(~6月24日)に出品中だ。
そんな香取の初めての個展が“美の殿堂”ルーヴル美術館で開催されることが5月28日に発表され、大きな話題となっている。同展は、日仏友好160年を記念した日本文化&芸術の祭典「ジャポニスム2018:響きあう魂」の公式企画の1つとして開催されるもので、「アートを題材にしてNAKAMAとつながりたい」というコンセプトのもと、絵画、オブジェに加え、香取の好きなファッションも紹介される。現在、展示作品の準備中だという香取は、個展について「アートにゴールはないと思い続け、描き続けているぼくですが、目指すゴールと言ってもおかしくないルーヴル美術館でスタートできることに、ぼくのアート脳が爆発しています」と意気込みを語った。
香取のほかにも、旺盛なアート活動を展開しているのが、とんねるずの木梨だ。6月21日からロンドンの Protein Studios で個展「Noritake Kinashi London Exhibition -moment-」を開催することが決定し、2020年までに日本国内の14都市を巡回する予定となっている。個展としては今回が9度目で、海外での個展は2015年のニューヨーク以来となる。木梨の創作活動は90年代半ばからスタートしており、そのキャリアは長い。1994年の初個展は自身が出演するバラエティー番組の企画も兼ねていたが、2000年の2度目の個展からは、本名をアーティスト名として本格的に創作を開始。国内で展覧会を度々開催しており、国内8つの美術館を巡回し、約43万人を動員した「木梨憲武展×20years INSPIRATION-瞬間の好奇心」(2014~2016年)も記憶に新しい。
木梨の作品は、2015年に日本大手オークション会社であるシンワアートオークションにて8点が出品され、すべて落札されるという好結果を残しており、市場での価値も高まっているといえるだろう。そんな木梨は今年、映画主演としては16年ぶりとなる『いぬやしき』で佐藤健と共演し、壮絶なバトルを繰り広げる役どころを熱演した。メインMCを務めるバラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」が3月に終了しており、今後、俳優業やアーティスト活動も本格的になることも予想される。
また、嵐の大野は2008年に自身の10年にわたる創作活動を紹介する作品集「FREESTYLE」を刊行。その年に同名の初個展も開催して以降、現代アーティストの奈良美智や草間彌生らとコラボレーションを行うなど、アート活動が注目されてきた。2015年には上海にて初の海外個展「FREESTYLE in Shanghai 2015 楽在其中」を開催。さらに作品集「FREESTYLE II」も刊行し、記念展を開催している。ほかにも、のんやTAKAHIRO(EXILE)なども個展を開催しており、工藤静香や押切もえなどは公募展の「二科展」に出品して何度か入賞を果たすなど、芸能人がアート作品を手掛ける例には枚挙に暇がない。
古くから“芸能人とアート”の結びつきは強く、ときに賛否を呼ぶこともあるが、大きな注目を浴びることは事実である。また、アーティストとして新たな才能が生まれる可能性ももちろんあるが、アートへ関心を向けたり、日本文化を発信したりという意味で、彼らが果たす役割は大きい。たとえば香取は、個展の開催と共に「ジャポニスム2018」全体の広報大使に任命されることも決定し、日仏両国でさまざまな広報活動を展開することが発表された。そんな彼らの多彩な活動ぶりには、今後も注目が高まることが予想される。(編集部・大内啓輔)