安藤政信主演 伝説の写真家モチーフにした問題作、劇中写真一挙公開
安藤政信が『ストロベリーショートケイクス』(2006)の矢崎仁司監督と再タッグを組み、フランスの画家・写真家アンリ・マッケローニをモデルにした主人公にふんする映画『スティルライフオブメモリーズ』(7月21日公開)の新たな場面写真が公開となった。
【写真】安藤政信主演×矢崎仁司監督『スティルライフオブメモリーズ』場面写真
矢崎監督がマッケローニの写真集「とある女性の性器写真集成百枚 ただし、二千枚より厳選したる」、マッケローニと彼のモデルになった愛人の2年間に触発され、生まれた本作。場面写真には、主人公の写真家・春馬(安藤)、春馬に自分の性器を撮ってほしいと依頼するミステリアスな女性・怜(永夏子)、春馬を支える恋人の夏生(松田リマ)らの姿が。
森の中で脚を広げる怜とその傍らでカメラを手にした春馬、キッチンで深刻な表情で向き合う春馬と夏生、そして怜と夏生がボートに乗り合わせる場面もあり、3人のただならぬ関係を予感させる。
女性の性器を撮る写真家という過激な役柄に挑む安藤は、役柄について以下のようにコメントしている。「普段、自分も役者として被写体になることもあれば、写真家として撮影する側になることもある。どちらのときも常に意識しているのは、相手との“距離” です。特に自分が写真を撮るときには、被写体とどう距離を保っていくかを考えているので、春馬の“心の揺らぎ”には、同じ写真家としてとても共感しました」。
また、安藤は矢崎監督の作品は全て「監督の分身」と捉えており、「『スティルライフオブメモリーズ』の、思い悩み、気持ちを伝えられずにもどかしさを抱える春馬の姿は、監督そのもの」だという。魚喃キリコの同名コミックを映画化した『ストロベリーショートケイクス』では、いちずなデリヘル嬢(中村優子)が長年片想いする青年を好演していた安藤。矢崎監督の才能にほれ込み「撮影中、監督の心が高揚するために自分はどう在るべきかを常に考えていた」と骨を砕いた安藤が、2度目のタッグ作でどのような顔を見せるのか。(編集部・石井百合子)