福士蒼汰『BLEACH』過酷な撮影を明かす 20分を2週間かけて撮影
俳優の福士蒼汰が28日、都内で行われた映画『BLEACH』ジャパンプレミアに登壇し、過酷な撮影を振り返った。イベントには杉咲花、吉沢亮、早乙女太一、江口洋介、佐藤信介監督も来場した。
劇中さながらにステージ上に現れた虚(ホロウ)を、斬魄刀(ざんぱくとう)で一刀両断し、集まった約1,400人のファンの黄色い歓声を一身に浴びた福士は、「(サッカー)ワールドカップが熱いですけど、『BLEACH』もどんどん熱くなっているので、今年の夏は僕とみなさんと熱くいきましょう!」と呼び掛け。
撮影時のエピソードに話が及ぶと、「ワイヤーアクションでは、ワイヤーに刀が引っかかってNGになったこともあったので、刀の長さになれることが難しかったです」と吐露。ほかにも、CGを多用していることから、虚が見えない中で共演者やスタッフとイメージを共有すること、ラストの約20分ほどのバトルシーンは撮影に2週間を要し、テンションや体力を保つことが大変だったと語った。
一方、死神・朽木ルキア役の杉咲は、殺陣が福士よりも上手くなければいけない役だったため相当練習したようで、「福士さんが何度も練習に付き合ってくださって」と深い感謝をのぞかせた。ところが、虚と戦うシーンでは「紙にざっくりと描いた虚のイラストに長い棒をつけたものを助監督さんが持っていて、それと戦っていたので(イメージを膨らませることが)難しかったです」と迫力あるシーンの裏側にあったくすっと笑えるエピソードを明かした。
そんな作品について、佐藤監督は「いまだに『BLEACHの音楽をやりたい』とメールが来るぐらい」と実写化の反響の大きさに触れながら、「諸外国の映画と比べても見劣りしない」とアピール。福士も「人と人とのつながりを丁寧につむいでいる作品でもあるので、キャラクターの心の動きも見てくれたら。そして、何より大迫力のアクションは圧巻です」と胸を張った。
この日は、死神・朽木白哉役のMIYAVIからビデオメッセージも寄せられた。「福士くんは本当にナイスガイ、ずっと爽やかな風が吹いていました。彼の芝居に対する姿勢、取り組み方には好感が持てました」と伝えられると、福士は「現場で(一緒にいる時間は)多くなかったので、そう思ってくださっていたんだ」と喜んでいた。
久保帯人による大ヒット漫画が原作の本作は「死神の力」を与えられた高校生の黒崎一護(福士)が、家族や仲間たちのために人間の魂を喰らう悪霊・虚と戦う姿を描いたアクション超大作。(取材・文:錦怜那)
映画『BLEACH』は7月20日より全国公開