杉咲花、『BLEACH』ルキア役のプレッシャーを吐露
福士蒼汰主演で久保帯人の大ヒット漫画を実写映画化した『BLEACH』で、主人公と並ぶメインキャラクター・朽木ルキア役を務めた女優の杉咲花が、全世界シリーズ累計発行部数1億2,000万部という人気原作へのプレッシャーを吐露した。
原作の人気については、学生時代の同級生の話などを通して知っていたという杉咲。そんな作品に自分が参加することが決定した時には、「ルキアというとても重要なキャラクターを自分が演じさせていただく嬉しさももちろんあったのですが、プレッシャーの方が大きかったです。大丈夫かな? という気になりました」と不安を抱いたことを正直に明かす。
プレッシャーを感じながらも、杉咲は原作やアニメを見ながらルキアというキャラクターへの理解を深めていった。「立ち振る舞いだったり、表情だったり。原作やアニメのそういう部分にはすごく注目しました。原作で出てくるシーンが映画の中にも出てくるので、参考資料として原作のコマを切って台本に貼ったりしていました」
役づくりではキャラクターの研究だけでなく、アクション練習にも励んだ。アクション自体は初めてではないが、「ここまで剣を握ることに慣れている人の役は初めて」と本作のアクションに苦戦した様子の杉咲。「ほぼ初心者のような思いで、1日5時間以上練習させていただきました。不安だったので、練習する時間を増やしてもらったり、本当に細かいところまでアクション部の方々にはお世話になりました」。木刀で練習した翌日には箸を持つ手が震えるくらいの筋肉痛が襲ったというが、その努力が実を結び、本編では杉咲の華麗な殺陣を楽しむことができる。
撮影環境によっては、予定していたアクションと変わってしまうこともあったというが、突然の変更に戸惑う杉咲の力になったのは、アクション経験豊富な主演の福士だった。「現場でも何度も何度も練習して、そのたびに福士さんにも付き合っていただきました。『ここはこうするともっとやりやすいよ』とか『こうきてくれた方がこう見えるから』とかをすごく教えてくださって、本当にありがたかったです。勉強になりました」
福士は、杉咲にとって今まで一番共演回数が多い相手でもある。「一緒に演技レッスンをしていたんです。本当に若い頃からお互いの存在を知っているので、福士さんが現場にいてくださるだけでホッとします」。杉咲にとって、福士は“お兄ちゃんのような存在”だといい、「本当に優しいし、いろんな話をしてくださるし、笑わせてくださいます」と笑顔で振り返った。
「ワクワクドキドキする作品でもありますが、その中にも人間ドラマもあって、感動もできる」と杉咲が語るように、『BLEACH』は高校生の一護(福士)が、ルキア(杉咲)から死神の力を与えられ、人の魂を喰らう悪霊と戦う姿を描いた爽快感たっぷりのアクション大作だ。近年、ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」などで若い世代の人気を獲得している杉咲が、夏には『BLEACH』で「花のち晴れ」とは一味違った“カッコいい”魅力を開花させている。(編集部・吉田唯)
映画『BLEACH』は7月20日より全国公開