棚橋弘至、息子役・寺田心にいたわられタジタジ
先日まで行われていた「G1 CLIMAX 28」で優勝したプロレスラー棚橋弘至が15日、六本木ヒルズアリーナで開催された主演映画『パパはわるものチャンピオン』(9月21日公開)トークバトルイベントに、息子役の寺田心と共に出席した。棚橋は、初の主演映画ということで滑舌や演技の特訓をしたことを明かすと、寺田から「すごく努力されていました」といたわられタジタジになるシーンも見られた。
本作は、板橋雅弘・作、吉田尚令・絵の「パパのしごとはわるものです」「パパはわるものチャンピオン」という絵本を実写映画化。以前は人気レスラーだったが、ケガのためどん底まで落ちてしまった男が、悪役覆面レスラーとして傷だらけになりながらもリングで戦う姿を描いた物語。イベントには、棚橋と同じく新日本プロレスに所属し、キャストにも名を連ねる田口隆祐、真壁刀義も参加した。
棚橋は現役プロレスラーでありながら、映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』やドラマへの出演経験もあるが、「やはり主演は責任感があります」と語ると、映画全体を引っ張るために、撮影では常にニコニコして、明るい現場づくりを心がけたという。
また演技面でも藤村享平監督、寺田と共に入念な演技レッスンを行い、滑舌を良くするための特訓もしたという。棚橋はその成果を示すべく、発声練習の基本である「外郎売(ういろううり)」のセリフを披露した。
間違えることなく、最後まで言い切った棚橋はドヤ顔を見せるが、真壁が「よくセリフを覚えたなとは思ったけれど、滑舌は良くなかったよな」と突っ込みを入れると、プロレス中継の実況でおなじみのテレビ朝日・野上慎平アナウンサーも「リング上のパフォーマンスで棚橋さんが噛んだところしか見たことがない」と指摘。
そんな方々からの発言に苦笑いを浮かべていた棚橋だが、「映画の中では噛んでいませんから」と胸を張ると「心先輩と一緒に場面場面で何回もセリフの言い回しを練習したんです」と力説。棚橋の「先輩」発言に恐縮しきりの寺田だったが「棚橋さんがすごく努力されていたので」とかわいらしく“先輩発言”をすると会場は大爆笑。それでも「棚橋さんの姿を見て、僕ももっと努力しなければ」と人生の大先輩から影響を受けたことを明かした。
棚橋の影響で「プロレスが大好きになった」という寺田は、撮影中にプロレス技を覚えたという。棚橋が「心くんはレインメーカー返しできるんだよね」と話を振ると、舞台上で軽やかに技を披露。客席からは大歓声が上がっていた。(磯部正和)