“娘”有村架純の成長に吉田羊も感嘆「強い女優」
女優の有村架純と吉田羊が23日、都内で行われた映画『コーヒーが冷めないうちに』完成披露試写会に登壇し、『映画 ビリギャル』以来の共演を喜んだ。
主人公・時田数（有村）が働く、過去に戻れる席がある喫茶店「フニクリフニクラ」を舞台に、さまざまな後悔を抱える人々が体験する優しい奇跡を描いた本作。
有村は、「本当にいいお話でファンタジー要素がある作品ですが、そこまで非現実に感じないので、純粋に物語を楽しんでいただけると思います」と紹介。「コーヒーを入れるシーンは、監督が『幻想的に見せたい』ということだったので、なるべく所作を美しく見せるために動きを丁寧にするように心がけました」と撮影を振り返った。
喫茶店の客の一人・平井八絵子役の吉田は、2015年に公開され、その年の数々の映画賞を受賞し、有村の女優としての地位を確立させた『映画 ビリギャル』での親子役以来の共演に、「次に共演するのは10年後かなと勝手に思っていたので、早く叶って本当に嬉しい」とにっこり。「その時から架純ちゃんは感情の浮き沈みがなく、フラットに現場にいらっしゃったことが印象的だった」と明かすと、「たくさんのことを経験して戦っていらっしゃったにもかかわらず、そのたたずまいが変わらず、さらにどっしりした『強い女優さん』になられたなと思いました」と成長ぶりも喜んだ。
また、「『これはビリギャルか？』と思わせるシーンもありますので、ぜひそこを探しながら観てください」と呼び掛けると、有村も思わず笑顔に。吉田に「（再共演が）うれしいです。幸せです」と返していた。
この日は、伊藤健太郎、波瑠、薬師丸ひろ子、松重豊、石田ゆり子、塚原あゆ子監督も来場し、有村が劇中のようにコーヒーをサーブする一幕も。有村は「過去の後悔したことは変えられなくても、自分自身の未来が変わるだけで前向きになれると思います。観てくれた人の背中を少しでも押すような作品になっていればいいな」と気持ちを込めた。（取材・文：錦怜那）
映画『コーヒーが冷めないうちに』は9月21日より全国公開