『007』新作からダニー・ボイル監督降板!創作上の意見の違いで
映画『007』シリーズ新作からダニー・ボイル監督が離脱することになった。現地時間21日、プロデューサーのマイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ、主演のダニエル・クレイグが連名で発表した。
声明は「創作上の意見の違いから、ダニー・ボイルは『007』シリーズ第25弾の監督をしないことに決めました」というシンプルなもの。それ以上の理由は説明されていない。同作は2019年11月8日の全米公開が決まっており、今年12月3日から撮影開始となるはずだった。このスケジュールのまま進めることができるのかどうかも不明だ。
ボイルの監督就任は今年5月に正式発表されたが、その2か月前には『007』新作を監督するのかと Metro US に聞かれ、「ジョン・ホッジと僕にはアイデアがあって、ジョンは今脚本を執筆しているところだ。全てはそれ次第なんだよ」とコメント。ホッジは『トレインスポッティング』などでのボイル監督の長年のコラボレーターで、ボイル監督はその脚本を使えないのならメガホンを取ることはないだろうという口ぶりだった。
ボイル監督が第25弾に参加することになった時点で、同作の脚本は『007/カジノ・ロワイヤル』『007/慰めの報酬』『007 スカイフォール』『007 スペクター』とダニエル版ボンド全作を手掛けたニール・パーヴィスとロバート・ウェイドが執筆済みだった。「創作上の意見の違い」というのは、プロデューサー陣がボイル&ホッジ版ではなく、もともとの脚本の方がいいと判断したということなのかもしれない。
監督候補としてボイルの他に有力視されていたのは、『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ、『最後の追跡』のデヴィッド・マッケンジー、『ベルファスト71』のヤン・ドマンジュなど。この中から新監督が決まることになるのだろうか? 本作はダニエルがボンド役を務める最後の作品としても注目されている。(編集部・市川遥)