レディー・ガガ、初主演映画とともにベネチア映画祭に登場!
第75回ベネチア国際映画祭
現地時間8月31日、世界三大映画祭の一つである第75回ベネチア国際映画祭に世界的シンガーのレディー・ガガが登場。初主演映画『アリー/スター誕生』とともにやってきたガガ様が、ベネチアを熱狂させた。
ときおり雷が鳴って小雨がぱらつくなどあいにくの天気となったベネチア映画祭3日目。しかし、そんな天気も忘れさせたのがガガだった。映画の公式上映の前に行われたレッドカーペットには、今年5月に開催された第71回カンヌ国際映画祭で審査委員長を務めた女優のケイト・ブランシェットも登場したが、特徴的なピンク色の“ふわふわドレス”に身をつつんだガガが車から降りると会場のボルテージは一気に最高潮に達した。
また、その前に実施された公式記者会見の場にガガが登場した時も、集まった記者たちからは大きな拍手が。ガガは「美しい物語でこの映画を通じて私は特別な体験をしました。多くの人に観てもらえることをとても楽しみにしています」とコメントした。
ガガは本作で歌手を夢見ているが、自分の容姿と才能に自信を持てないヒロイン、アリーを演じている。体当たりでこの役柄に挑んだガガは、「(監督を務めたブラッドリー・クーパーは)何も化粧をしていない私が見たいと思ってくれました。すごく覚えていることがあって、テスト撮影もする前、私が家の階段を降りるとそこにはメイク落としのシートを持った監督がいました。彼はそれを私の顔にこうして(顔を拭く動き)、『少しの化粧もしてほしくないんだ』と言ったの(笑)」と笑顔で語って会場をわかせた。
ガガの話を横に座って楽しそうに聞いていた『アメリカン・スナイパー』などのブラッドリーは、今作で監督と製作、そしてアリー(ガガ)の才能を見出す世界的ロックスターのジャクソンを演じた。ブラッドリーは「アリーが歌うシーンを撮っている時の撮影現場を見せてあげたかったよ。スタッフをふくむ全員が仕事をしていることを忘れて、そこにいることに感謝していたんだ。彼女が歌うとその場の『温度』が変わるんだ」とガガのことを絶賛した。
今回が監督デビュー作となったブラッドリーは作品について「6年前くらいに(ロックバンドの)メタリカのコンサートに行ったんだ。(ドラムの)ラーズ・ウルリッヒに会って『大ファンだ』と話したらコンサートに招待されて。その時、ドラムセットのところから会場を見て『この構図はすばらしい』と思ったんだ。(観客が)ステージに立っているような感覚になるように、ステージ上にカメラを置いて撮ったシーンが多いんだよ。それをやってみたかったんだ」と紹介していた。(編集部・海江田宗)