ベネチア称賛の『THE FAVOURITE』邦題決定!
第75回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員大賞)と最優秀女優賞を獲得した映画『THE FAVOURITE』の邦題が、『女王陛下のお気に入り』(2019年2月公開)に決まった。
同作は『ロブスター』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』などのヨルゴス・ランティモス監督の新作。18世紀初頭、最後のイングランド国王と呼ばれたアン女王(オリヴィア・コールマン)と女王にかかわる2人の女性、女官アビゲイル(エマ・ストーン)と女王の幼なじみのレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)の姿を描きだす。
女優賞に輝いたオリヴィアはもちろん、エマ、レイチェルが圧巻の演技を披露しており、3人の共演シーンには緊張感が走るシーンも多数。また、映画の世界観を支える衣装や美術セットの仕上がりも見事で、宮廷やそこに暮らす人々の姿が美しく再現されている。そして所々にランティモス監督らしい笑いが散りばめられており、ベネチア映画祭での上映では観客から笑い声が度々あがっていた。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でテンションの高いニュークスを演じていたニコラス・ホルトや『ビリー・リンの永遠の一日』のジョー・アルウィンといった英国の若手イケメン俳優たちも“いい味”を出している今作。アカデミー賞の前哨戦とも言われるベネチア映画祭で称賛された作品の、今後の賞レースでの動向にも注目したい。(編集部・海江田宗)