『検察側の罪人』HERO俳優の再共演に注目!
木村拓哉と二宮和也が初共演を果たしたことで話題の映画『検察側の罪人』。同作には、木村をはじめ大ヒットシリーズ『HERO』で活躍した俳優陣が多数出演している。
雫井脩介の同名小説を実写映画化した『検察側の罪人』は、犯人不明の殺人事件を担当することになった検事の最上毅(木村)と、彼に憧れを抱く新米検事の沖野啓一郎(二宮)が、捜査方針などをめぐって対立していく姿を描く社会派ミステリー。
『HERO』でも検事役を務めた木村だが、スーツを着ない型破りな検事だった同シリーズに対し、本作ではキッチリとスーツを着た刑事部きってのエリートという正反対のタイプの検事に。執拗に被疑者を追い詰める最上役では、『HERO』とは180度違う影のある芝居にも挑戦し、狂気と紙一重の正義を追い求めるさまを熱演している。
木村のほか、本作では松重豊、八嶋智人、大倉孝二という『HERO』シリーズを彩った俳優陣が再共演を果たした。松重は闇社会のブローカー・諏訪部利成、八嶋は沖野と共に検察に立ち向かう弁護士・小田島誠司、大倉は殺人事件の被疑者の一人・弓岡嗣郎を演じ、“検察側”の役だった同シリーズとは異なる魅力を放っている。
8月24日に行われた映画の初日舞台あいさつでは、上司と部下として和気あいあいとした関係だった『HERO』シリーズとは違い、今作では木村と「異常な緊張感がある関係になった」という松重が、「そういうのがたまらないから、止められない職業」と俳優業の面白さについて語る一幕も。
それに対し、木村も「撮影中はとにかくうれしかったです。松重さんとセッションさせていただくことが」と久々の共演に喜びをにじませていた。そんな木村と松重がバーでアイコンタクトするシーンは、本作の見どころの一つとなっている。(編集部・吉田唯)
映画『検察側の罪人』は全国公開中