『ヴェノム』はR指定じゃない!スパイダーマンとも共演しやすいPG13
スパイダーマンの宿敵が主人公の新作映画『ヴェノム』のアメリカにおけるレイティング(年齢制限)が、PG-13に決まった。現地のオフィシャルサイトにて確認することができる。
PG-13は、13歳未満の鑑賞には保護者の同意が必要なレイティングで、対象年齢以下の観客に対する拘束力がない。そのため大作のアメコミ映画はこのレイティングで製作されることが一般的。20世紀フォックスの『デッドプール』『ローガン』はR指定で製作され、大ヒットを記録したことで大きな話題を呼んだ。
ヴェノムは、マーベル屈指の人気キャラクターの一人だが、凶悪な性質をそなえたアンチヒーローでもある。本作の予告編でも、直接的でははないが、容赦なく人間を襲って食らう様子が描写されている。
それでも『ヴェノム』の製作・配給を手掛ける米ソニーがPG-13を狙った理由について、Fandango編集長のエリック・デイヴィス氏は、スタジオ関係者の証言として、将来的な『スパイダーマン』シリーズとのクロスオーバーを見定めたものだとTwitterで指摘している。また、ディズニーが展開するマーベル・シネマッティック・ユニバース(MCU)にヴェノムが参加できる可能性も高くなるだろう。凶悪なヴェノムの戦いをいかにPG-13で描くのか。『ゾンビランド』などを手掛けたルーベン・フライシャー監督の手腕に期待がかかる。
ヴェノムとなる主人公エディを演じるのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のトム・ハーディ。そのほか、『グレイテスト・ショーマン』のミシェル・ウィリアムズ、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のリズ・アーメッドらが共演する。全米では10月5日より公開。日本では11月2日公開を予定している。(編集部・入倉功一)