有村架純、15歳で人生変わった「お芝居がしたい」
川口俊和のベストセラー小説を映画化した『コーヒーが冷めないうちに』の初日舞台あいさつが21日に都内で行われた。主演を務めた有村架純が「人生が変わった瞬間」について、女優を志した15歳の時のエピソードを披露した。この日は、共演の伊藤健太郎、林遣都、石田ゆり子、監督の塚原あゆ子も登壇した。
有村架純、伊藤健太郎、林遣都、石田ゆり子がコーヒーの鏡割り!【写真】
過去の望む時間に戻れる席がある喫茶店「フニクリフニクラ」を舞台に、来店した人々が体験する出来事が描かれる本作。公開初日を迎えたこの日、壇上に立った有村は「映画は撮影をしてから1年くらい寝かせる期間があったりするんですけど、こんなに早く作品をお届けすることができるなんて」と感慨深げ。有村は撮影が贅沢な時間だったと振り返りながら「みなさんの演技に対する真摯な姿勢を見ながら演じさせてもらいました」と充実の表情を浮かべていた。
そんな有村と恋人役の伊藤は、撮影の時間を共にすることも多かったとのことで「有村さんがすごく話しかけてくれて、近い距離で演じさせてもらえた」とにっこり。続けて「好きな人同士って付き合うまでの関係性がすごく楽しかったりするじゃないですか。有村さんとの撮影中のアドリブシーンは本当にドキドキするもので楽しませてもらいました」と嬉しそうな様子で語った。
また、映画の内容に絡めて「人生が変わった瞬間」について話題が及ぶと「この仕事を始めたことしか思いつかない」と即答した有村。「15歳でお芝居がしたいと思ってオーディションを受け始めたのがきっかけです。突然中学3年生の時にドラマを見ていて興味を持ったんです。それがなかったら今ここにはいない」と噛みしめるように口にした。女優として成功した今は「毎日夢のようです」と述べ、「くじけそうになっても、何のために今東京にいるんだって思い出したりします」としみじみ。
今年は「健太郎」から改名するなど転機もあった伊藤は「僕はまだ21歳なので……」と前置きしつつも「人生変わりましたね。(本作の)プロデューサーからも『苗字つけなよ』って言われていたんですが、30年後くらいかなとか思っていたんです。それがいろんなタイミングが重なって」と笑顔で明かした。(取材・文:名鹿祥史)
『コーヒーが冷めないうちに』は公開中