『コーヒーが冷めないうちに』がヒット!涙を誘う理由とは
公開中の映画『コーヒーが冷めないうちに』の心温まるストーリーが、SNSなどで「心が前向きになる」「優しい気持ちになれる」「涙があふれた」と反響を呼んでいる。そんな本作の魅力に迫る。
同作は、川口俊和の小説を映画化したもの。有村架純演じる主人公・数が働く喫茶店「フニクリフニクラ」を舞台に、過去に戻ることができるという不思議なコーヒーを巡る物語。
「フニクリフニクラ」には、アメリカに行ってしまう幼なじみ・五郎(林遣都)とケンカ別れしてしまった二美子(波瑠)、若年性アルツハイマーにおかされた妻・佳代(薬師丸ひろ子)を優しく見守る夫・康徳(松重豊)、故郷の妹・久美(松本若菜)を裏切ってしまった八絵子(吉田羊)など戻りたい過去を持つ人々がやってくる。彼らの物語とともに、数と、謎の女(石田ゆり子)過去も明らかになっていく。
訪れる客たちの「会いたい」「気持ちを伝えたい」という思いが込められたさまざまなエピソードに、映画を観た人から共感や感動の声が多く上がっている。また、夫婦にふんした松重と薬師丸の熱演に「泣きっぱなし」「夫婦のエピソードに号泣した」といったコメントが殺到している。
今作は、ドラマ「重版出来!」「アンナチュラル」など高い評価を得た作品の演出を手掛けた塚原あゆ子の映画初監督作品。公開初週(9月21日~24日)の4日間で動員29万5,000人、興行収入3億7,400万円を記録し、興行通信社から発表された全国映画動員ランキングで2位にランクインした。(編集部・梅山富美子)