父親の狂気が少年を追い詰めていく…銀獅子賞受賞サスペンス1月公開
11歳の少年を主人公にしたサスペンス映画『ジュリアン』(英題:Custody)の予告編が公開された。第74回ベネチア国際映画祭では銀獅子賞(最優秀監督賞)に輝き、本国フランスで40万人動員のロングランヒットを記録した話題作の、尋常ではない緊迫感が確認できる。
主人公は、両親が離婚し、母と暮らすことになった11歳の少年ジュリアン。共同親権のためジュリアンは隔週末ごとに父と過ごさないといけないが、母はかたくなに父に会おうとせず、電話番号さえ教えない。父はジュリアンを通じて母の連絡先を突き止めようとするが、母を守りたいジュリアンはウソをつき続け、いらだちを募らせた父の行動は徐々に狂気を帯びていき……。
家族の関係を描いた人間ドラマでありながら、張り詰めた空気の一級のサスペンスに仕上げたのは、フランスの新鋭グザヴィエ・ルグラン監督。第86回アカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされた自身の短編を、長編化した。(編集部・市川遥)
映画『ジュリアン』は2019年1月25日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開