宮崎駿監督、LA映画批評家協会の功労賞受賞が決定
ロサンゼルス映画批評家協会(LAFCA)が現地時間23日、スタジオジブリの宮崎駿監督にキャリア功労賞を授与することに決めたと発表した。
【画像】2014年にはアカデミー名誉賞も授与された宮崎駿監督
LAFCAはアカデミー賞の前哨戦の一つであるロサンゼルス映画批評家協会賞を毎年発表しており、その授賞式(今回は2019年1月12日にロサンゼルス・センチュリーシティのインターコンチネンタルホテルで開催)で長年にわたる映画界への貢献をたたえるキャリア功労賞も併せて授与する。近年もLAFCAのキャリア功労賞は『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』などの俳優マックス・フォン・シドーや、『愛と追憶の日々』などの女優シャーリー・マクレーンといったそうそうたるメンバーが受賞してきた。
LAFCAのクローディア・プイグ会長は、今年のキャリア功労賞発表にあたり「宮崎監督が観客の心を動かすさまは、他とは比べようがありません。わたしは個人的に、他の人によって救われることなど必要としない、勇敢な女性キャラクターたちの描写に感銘を受けています。彼はその取り組み方について、単に『どんな女性もヒーローになれる。どんな男性もそうなれるのと同じように』と説明しています。今日この言葉は、より強く共感を呼ぶことでしょう」と声明を出している。
宮崎監督は『ルパン三世 カリオストロの城』(1979)で映画監督デビューを果たして以降、40年近くにわたって『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『風立ちぬ』をはじめとした名作の数々を生み出してきた。現在も新作『君たちはどう生きるか』を鋭意制作中だ。
宮崎監督はこれまでに米アカデミー賞の名誉賞や、ベネチア国際映画祭の栄誉金獅子賞といった功労賞も受賞している。(編集部・市川遥)