“演歌歌手”青柳翔が熱唱!町田啓太、鈴木伸之ら劇団EXILE勢ぞろい
第31回東京国際映画祭
劇団EXILEのメンバーが総出演している映画『jam』が1日、現在開催中の第31回東京国際映画祭で公式上映された。熟年女性たちを虜にする演歌歌手を演じた青柳翔は、この日役柄さながらのスタイルで持ち歌「こんばんは、ありがとう」を熱唱し、会場を盛り上げた。
イベントには町田啓太、鈴木伸之、秋山真太郎、八木将康、小澤雄太、小野塚勇人、佐藤寛太、SABU監督も出席。国際映画祭ということで外国メディアも訪れるなか、劇団EXILEメンバーの得意技である和太鼓パフォーマンスで幕を開けた。大盛り上がりのなか、青柳がマイク片手に客席から登場すると、悲鳴に近い歓声が上がる。さらに町田と鈴木がプレゼントを配りながら客席を練り歩くと、ボルテージは最高潮に。
拳を握りながら情緒たっぷりに「こんばんは、ありがとう」を歌い上げた青柳は「国際映画祭で公式上映されたことを嬉しく思っています」とあいさつ。本作では、絶妙なさじ加減で場末のアイドル演歌歌手を演じたが「現場ではSABU監督に楽しくディレクションしていただき、二人で悪巧みをしながら、有意義な撮影ができました」と充実した現場だったことを明かす。
町田や鈴木も、映画のなかでは直接的な絡みはほとんどなかったものの、メンバーが総出演し、こうして映画祭で上映されたことを「嬉しい」と笑顔で語ると、青柳は「メンバー全員が一つの作品で舞台あいさつに登場するという体験はこれまでなかったので、とても貴重です」と感慨深い表情を浮かべていた。
SABU監督は、劇団EXILEのメンバーたちが現場で非常に仲が良かったことを挙げると「最初の思惑通り、イメージ通りに進んだ。とても面白い作品ができました。『jam2』はもっと面白です」と、まだなにも決まっていないという次回作への意欲を見せていた。
本作は、“因果応報”をテーマに、場末の演歌歌手・ヒロシ(青柳)、意識が戻らない彼女のために善いことを続ける青年・タケル(町田)、自分を刑務所送りにしたやくざたちに復讐する男・テツオ(鈴木)のそれぞれの物語が交差していくさまを描く。(磯部正和)
映画『jam』は12月1日より新宿バルト9ほか全国公開